フランス旅行その4北ローヌ、ドメーヌ・レミ・ニエロ編

今日もフランス訪問記が続きます。

 

昨日思った以上に文章が長くなり載せられなかった続きを書こうと思います。

というわけで北ローヌ編その2

 

9時からお邪魔していたドメーヌ・ジョルジュ・ヴェルネイ、なんだかんだのんびりして気がついたら10時55分。

次のアポが11時だったので移動。

 

同じ街でしかも同じ道路沿いにあるため直ぐに到着しました。

 

2件目はこちら。

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Domaine Rémy Niero

 

古典的なコンドリューを生産していたロベール・ニエロの息子レミ・ニエロが2010年にドメーヌを継承。日本への正規輸入はありませんが、息子さんがドメーヌを継承してから品質が向上しているとDrink Rhoneに記載されていたのとコトー・デュ・シェリーを所有している事から訪問をお願いしました。

(Drink Rhoneはジョン・リヴィングストン・リアーマンス氏によるローヌワインを専門に扱っているブログで、ジョン・リヴィングストン・リアーマンス氏はイギリスの権威有るワイン専門誌デキャンタ誌の著者の一人。ローヌワインに関する本を4冊発行する程のローヌマニアです。)

 

ドメーヌが凄く新しいです。改装したばかりでしょうか。

ここもスタッフの方が相手してくれました。

 

壁には評論家からの評価が誇らしげに飾ってありました。

南アフリカのワイン評価で良く見かけるティム・アトキンの評価も。

いつものごとく写真取り忘れました。

 

ニエロもヴィオニエとシラーを栽培しています。

 

まずはヴィオニエから。

 

 

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2014 Condrieu Les Ravines

 

5区画のブレンド。平均寿齢20年のヴィオニエを使用。ティム・アトキンは93点評価。

 

白桃、アプリコット、スイカズラなどのアロマ。口当たりはソフトでフレッシュなコンドリューですが想像以上にボリューム感を感じます。粘性は中庸。

スタンダード・キュヴェの為、複雑味は無くても大丈夫ですが個人的にもう少し緊張感が欲しかったという印象。

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2014 Condrieu Cuvée des Chéry

 

コトー・デュ・シェリーはコトー・ド・ヴェルノンに並ぶコンドリューの偉大な区画。コトー・デュ・シェリーと言えばアンドレ・ペレが有名ですね。

昨日も話しましたがコトー・ド・ヴェルノンの上部にある小さな区画がコトー・デュ・シェリー。ニエロが所有するのは0.8ha南向きの斜面。評論家の点数はパーカー92点、ティム・アトキン95点、ベタンヌ13/20という大きな振れ幅。(笑)

 

さて、テイスティングと思いましたが対応してくれた方があたふたしていました。というのもワインが完全に閉じていたからです。急遽新しいボトルを空けましたがこちらも完全に閉じていました。気にしないでいいですよと伝えるといつもこの時期は閉じている事が多いとの事。なんか忙しい上に大変な時期に訪問して申し訳ないです。

 

わー、香りも複雑味も一切無いなー。仄かな樽香と果実味くらい。

思ったよりこちらもボリューミーですが、ラヴィーヌに比べると粘性が高い。ちょっとアルコリック?

閉じていて明確に分からなかったので1本購入し後日再度挑戦する事に。

 

 

2014 Condrieu Heritage

写真忘れましたorz旅行なので気が抜けているんだと一瞬思いましたが、仕事の時も写真はしょっちゅう忘れているような気もします。

 

ラヴィーヌとコトー・デュ・シェリーで使用する区画の中で最も良いものを選別しブレンドして造られた上級キュヴェ。

 

こちらは閉じていませんでした。リッチかつ複雑でバランスが良い流石上級キュヴェといった長い余韻も特徴的で、多分キュヴェ・デ・シェリーが開いていてもあちらが内向的でこちらがどちらかというと外向的なワインだと思います。

良いワインです。

 

続いてシラー

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2014 Côte Rôtie Eminence

 

スミレ、黒系果実に胡椒、インクを感じるスパイシーなアロマ。果実味よりもミネラルが前に出ていますが、比較的早く熟成のピークを迎えそうな感じ。アフターにはタンニンが残る。

コート・ロティとしては結構安いですがそれなりと言った感想。

 

結論としては白はバランス型というよりは果実よりの味わい。個人的な好みとしてはもう少し全体的に緊張感が欲しかったですが、逆を返すとワインを飲み慣れていない方でも飲みやすく若くして楽しめるワインだと思います。

というか多分ボリューム感を感じたのはジョルジュ・ヴェルネイの後に飲んだのも大きいかと。あの生産者が別次元にいるだけだとも思いますが、もっと同時にコンドリューを空けないと明確には判断できないですね。

 

バックヴィンテージも飲む?と言って頂けましたが最初にシェリーを2本も空けてもらったし、次の予定が詰まっていたのとスタッフの人たちが慌ただしく動いていたのを見てお暇しなければと思い、気に入ったエリタージュともう一度確認する為にキュヴェ・デュ・シェリーを購入し、次の目的地へ。

 

勉強になりました。ありがとうございました。

 

ここから一気にコルナスへ!!

途中シャトー・グリエがあったのに気づかず完全にスルーするという暴挙。

勉強が足りていない・・・。

 

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