ブルゴーニュで活躍するオーストラリアン・ワイン・メーカー
今日はフランス訪問記のブルゴーニュ編を開始しようと思いましたが、予想外になんでその2人訪問したのか尋ねられたので訪問記の前に簡単にご説明。
実は今回ブルゴーニュで訪問した2人はオーストラリア出身。
なぜわざわざブルゴーニュまで行ってオーストラリアの方を訪問したかと言うと個人的にニューワールドとオールドワールドの融合が好きだからです。
あと私が知っているブルゴーニュで活躍するオーストラリア出身の方の経歴が面白かったというのもあります。
以上です!!
本当は他にも前回ブルゴーニュ訪問したときはドメーヌ・トラペなど超一流を尋ねたせいでハードル上がっているし収穫時期だから断られるの分かっているからそもそもアポ取らなかったとかもあります。笑
さて、話題を戻しましてブルゴーニュで活躍するオーストラリア出身ワインメーカーを一人ずつ簡単にご紹介。私が知っているワインメーカーは4人。
まずはル・グラッパンのアンドリュー・ニールセン。
アンドリュー・ニールセン(Le Grappin)はカリフォルニア、ニュージーランド、オーストラリアの著名ワイン評論家ジェームス・ハリデーが所有するコールド・ストリーム・ヒルズで実戦経験を積み、ジェームス・ハリデーの紹介でドメーヌ・シモン・ビーズを経て独立。ル・グラッパンの名でマイクロ・ネゴスとして活躍中。
ブルゴーニュの評論家ビル・ナンソンが選んだ“隠れたブルゴーニュのドメーヌ”で4位にも選ばれています。
すごくラフな容器に入れてワインを販売していたりBKワインズのブレンダン・キースとコラボして、オート・コート・ド・ボーヌに植わる寿齢90年のガメイを発酵させてオーストラリアに送ってワイン造ったりと無茶苦茶なことしていますが、実は今ではブルゴーニュの生産者は誰も使っていないであろう手動のプレス機を用いる等伝統的なワイン造りを行っています。
左;詰め替え用って感じの容器。
右;オート・コート・ド・ボーヌの寿齢90年のガメイって珍しいのに・・・。
続いてシャンドン・ド・ブリアイユのクリスチャン・ノット
クリスチャン・ノットはオーストラリアのピノが好きな方は知らない人はいないバス・フィリップのフィリップ・ジョーンズの元で働いていました。
オーストラリアのピノとか興味ないって方の為に一応補足。
バス・フィリップのフィリップ・ジョーンズは、元々シャトー・デュクリュ・ボーカイユに惚れ込み、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローを栽培していましたが、アンリ・ジャイエのワインに魅了されたせいでそれらを全部引き抜き、ピノ・ノワールを栽培し始めたというちょっと変わった人。でも造るワインはトップ・キュヴェのピノ・ノワール・リザーヴからガメイまでもう完璧としか言いようが無い素晴らしい仕上がりになっています。
大好きな生産者ですが日本入荷量が少ないのと良いお値段がします。特にリザーヴは並のグラン・クリュを凌駕するお値段です。勿論中身も凌駕していますが。
続き。
そして2008年に縁あってブルゴーニュへ。今日ではサヴィニー・レ・ボーヌの名門、シャンドン・ド・ブリアイユの現セラーマスターを務めています。
後二人は今回訪問した方々です。
ジェーン・エアー
ジェーン・エアーはドメーヌ・ニューマンのアシスタント・ワインメーカー。
この人の修業先は恵まれ過ぎと言う程凄まじいです。
マーガレット・リヴァーのカレン、ニュージーランドのフェルトン・ロードとアタ・ランギ、ドクター・ローゼンを経てフランスへ。コント・ラフォンで働いた後ドメーヌ・ニューマンのアシスタントを行う傍らマイクロ・ネゴスとして活躍中。
ちなみに場所はブリニー・レ・ボーヌのシャトー・ド・ブリニー。
日本のワインジャーナリスト、山本昭彦氏のワインレポートの記事“コート・ドール初のカスタム・クラッシュ、ラフォンとムルジュが設立”で記載されている最初の客は多分ジェーンの事だと思います。
実際ジェーンの所訪問した時ドミニク・ラフォンいました。
最後
マーク・ハイスマ
ヤラ・ヴァレー復活の立役者とも言われるヤラ・イエリングのDr. ベイリー・カローダスの元で10年以上に渡りピノ・ノワールを生産。2009年にブルゴーニュにおもむきマイクロ・ネゴスとして活躍中。ジャンシス・ロビンソンやジェイミー・グッドなどの評論家から注目されています。
ちなみにジュヴレ・シャンベルタンの生産者と運良く知り合いだったためそこのドメーヌ(ピエール・ネイジョン)を現在間借り中。
この件でピエール・ネージョンがヤラ・ヴァレーでワイン造っている事知りました。驚きです。
次回こそブルゴーニュ編に入りたい・・・。