希少な土着品種・ロモランタン 「AOCクール・シュヴェルニー」

優雅な古城と美しい田園風景が広がり「フランスの庭」とも呼ばれるロワール地方。

この古城に沿うようにロワール河とソローニュの森の間に広がる栽培地が、シュヴェルニーです。深い森の中に小さな湖が点在する美しい自然に恵まれた地域で、昔から狩猟の盛んなことでも知られます。

全体にロワール川流域は温和な気候と肥沃な大地に恵まれているのですが、ブドウの栽培をおこなうシュヴェルニーのテロワールは全体的に非常に痩せているのが特徴です。

 

AOCシュヴェルニーに囲まれるように中心部に位置するのが、AOCクール・シュヴェルニーです。

AOCクール・シュヴェルニーは土着品種ロモランタン100%・白ワインのみのアペラシオンです。

フランス全土でも60ヘクタール程でしか栽培されておらず、非常に稀少な品種です。

一時、消滅傾向に陥りましたが1993年A.O.C.に認定されるとともに、その味わいゆえ再復活しました。

土着品種のロモランタンを心から愛し、後世に残したいという気持ちで、自然の宝庫であるロワールのミクロクリマ(微気候)のなかで自然のサイクルに合わせた栽培をしているドメーヌ・フィリップ・テシエ。

ロモランタンは高収量の品種ですが、味わいに個性と凝縮感を表現するために、1株あたりの5〜6芽と非常に低収量!! 醸造もできるだけ、手を加えない彼のワインは実直なその性格を反映しており、優しさ、親しみやすさに溢れています。

ぜひ、土着品種ロモランタンの魅力に触れてみて下さい(^ ^)

             

Domaine Philippe Tessier

ドメーヌ・フィリップ・テシエ

ロワール地方のブロア城で有名なブロアの街から南に約15kmの場所にドメーヌ・フィリップ・テシエがあります。祖父の代からブドウ栽培、ワイン醸造をし続けている家族経営のワイナリー。

ティエリー・ピュズラ、ミカエル・ブージュ、ピエール・マッソン、クリスチャン・ショサールなどトゥーレーヌ地方の自然派ワイン生産者のグループ「les vin du coin(レヴァンドゥコワン)」の代表を務め、他生産者からも信頼される実直で人望の厚い生産者です。

2018年より息子のシモンが修行先(モンルイのフランソワ・シデーヌ)からドメーヌを引き継ぐために戻って来ました。2019年ヴィンテージがフィリップがメインで醸造する最後のヴィンテージとなります。

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2018 Cour Cheverny
クール・シュヴェルニィ

価格:¥3,000 (税抜)

品種;ロモランタン100%

フランス全土でも60ヘクタール程でしか栽培されていない希少品種。

樹齢30年のロモランタンを手摘みで収穫後ダイレクトプレス。主発酵、MLFをした後、ステンレスとセメントタンクにて熟成。

蜂蜜やアーモンド、白い花やカリンの風味が漂い、複雑感を楽しめるワイン。ミネラル感豊富で、後味に残るミント系のフレッシュな酸味が印象的。

料理とのマリアージュ:魚料理・シャルキュトリー・鶏肉料理・エスニック料理・ヤギチーズ

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2018 Cheverny Point Nommee
シュヴェルニィ・ポワン・ノメ

価格:¥4,200 (税抜)

手摘みで収穫後、ステンレスタンクで全房発酵後バリックで10ヶ月熟成。ノン・フィルター。気候条件が特別に良い、限られたヴィンテージにのみ造られるキュヴェ。

繊細でフルーティーなアロマのあるしなやかなワイン。