1976年、熟成ブルゴーニュのご案内
Nicolas Potel
ニコラ・ポテル
セレクション・ニコラ・ポテルは、ニコラ・ポテル本人が買い付けを行い、状態が良いことは当然として、自らのワイン哲学と同じ、つまり「テロワールをきちんと反映したエレガントさ、フィネスが感じられる自然な味わいを持つワイン」を基準に試飲をして、納得できる味わいのワインのみを厳選し、「セレクション ニコラ・ポテル」としてリリースしています。
今回ご紹介するセレクション ニコラ・ポテルのサントネイ・ルージュはコルクに刻印されている通り、サントネイにワイナリーを構える、ドメーヌ・シャペルより買い付けされています。現在、ドメーヌ・シャペルはジャン・フランソワ・シャペルにより運営され、栽培、醸造と厳格な管理で、今も素晴らしいワインを生産しています。現在、この区画の葡萄は、生産者の資料で1977年植樹となっているので、このワインは、植樹前のヴィンテージになりますね。
1976年のブルゴーニュは、非常に雨が少なく乾燥し、果実が濃縮され熟れた葡萄が収穫されたそうなので、リリース直後の若いうちは強いタンニンを感じたのではないでしょうか。
先日の試飲では、若干の柔らかいタンニンが心地よく感じられ、枯れたニュアンスも一切なく、優美さを感じさせてくれる贅沢なワインに育っています。
飲み終わった後のボトルの張り付いた澱を見た通り、長い期間、売買で動かされることなく箱のまま一定場所で保管されていたと思われます。
マイナーな生産地ですが、ブルゴーニュ古酒がお好きな方は是非飲んでいただきたいワインです。
1976 Santenay Rouge
サントネイ・ルージュ