3.26新星ブルゴーニュ試飲販売会、生産者紹介part.2
さてブルゴーニュの試飲販売会まで後2週間程となりました。
のんびりご紹介していたら全生産者ご紹介前に満席になりそうなのでちょっと急ぎます。
と言う訳で今日は生産者のご紹介第2弾。
(モロー・ノーデは最近入荷した際にご案内しているので実質3弾)
今日ご紹介する生産者はこちら
Domaine Newman
メイユール・ヴァン・ド・フランスで1つ星を獲得しているドメーヌ・ニューマン。
ニューマン家がブルゴーニュに初めて畑を所有したのは1952年と古いものの、先代ロベール・ニューマンはワイン造りに興味がなく、所有する3つのグラン・クリュはメタヤージュ契約によりジルベール・ヴァデ(今日のドメーヌ・カスタニエ)へと貸し出していた為、ワイン造りを行うようになったのは現当主クリストファー・ニューマンの代から。しかも※メタヤージュ契約は2007年まで及んでいた為、ワイン造りを開始するには新たに畑を取得する必要がありました。1990年代後半から少しずつ畑を増やしワイン造りを開始したので、まだ20年も経っていません。
(※メタヤージュ〈分益耕作〉はブドウ畑の所有者が他の生産者に畑を貸し出し、借地代として収穫したブドウ(ワイン)の一部を受け取る制度。)
マルキ・ダンジェルヴィーユなどで研鑽を積んだクリストファーは2005年より有機栽培へと変更、更にジャック・フレデリック・ミュニエ、コント・ラフォンなど一流ドメーヌで働いたジェーン・エアーをアシスタント・ワイン・メーカーに招集すると品質が向上、一躍評論家たちから注目を集めます。
新星という程若い生産者ではないですが、昨年訪問したジェーン・エアーがアシスタント・ワインメーカーとして栽培、醸造を担当しているのに加え、今まで輸入量が少なく殆どご紹介が出来ていなかったのもあり、今回改めてのご紹介となりました。
今回の試飲販売会では2アイテムお試し頂けます。
リュリューヌと呼ばれるポマールとの境界にある区画で、プルミエ・クリュ上部の区画と平地に近いレ・ボー・フジェの区画のブレンド。
完全除梗し、低温浸漬ののち発酵。ヴィンテージに応じて新樽率30%で10〜16ヶ月熟成。
オーセイ・デュレス側、モンテリーのプルミエ・クリュ、レ・クルーに隣接したレ・リヴォーの区画で栽培される樹齢50年のブドウとレ・フルノーの樹齢15年のブドウを使用。
醸造はボーヌと同様。
このモンテリーは2008年に取得したニューマンの最も新しいアイテムです。
某評論家の元右腕にして、現在ステファン・タンザーとタッグを組むアントニオ・ガローニの一押しはこのモンテリー。
ちなみにアントニオ・ガローニの2011年の評論を見る限りラトリシエール・シャンベルタンはこのモンテリーを取得するために売却したようです。
グラン・クリュ売ってモンテリー取得するって凄まじいですね。