3.26新星ブルゴーニュ試飲販売会、生産者紹介PART.3
今日は生産者紹介第3弾。
残すところ3生産者となりましたが、今日ご紹介するのはこちら。
Domaine Hubert Lamy
“ブルゴーニュ・オジュルデュイ”で未来の10年を支える10人に選出された期待の若手オリヴィエ・ラミーが当主を務める家族経営のドメーヌ。ブルゴーニュ・ワイン大全の著者でも知られるジャスパー・モリス氏からはサン・トーバンで最も躍進したドメーヌに選ばれ、日本でもワイナート78号”ワイナートセレクション注目の造り手12″に選ばれるなどサン・トーバンの優れた生産者として日本でも認知され始めていると思います。
ラミーの造るワインはバトナージュなどを行わない還元的な造りで、抑制的かつ研ぎすまされたミネラルが迫ってくるテロワール重視のスタイル。その為新樽はあまり使われていません。
そんなユベール・ラミーを一躍有名にしたのが密植です。
通常1haあたり1万本植樹されているところ、ラミーでは2万、3万本と増やしHaute Densitéシリーズとしてリリース。それ以外の区画でも新たに植樹し、密度を上げています。
密植することで養分を求めて根が地中深くまで伸びるためミネラル豊かで濃縮したブドウが収穫でき、より焦点の有った奥行きのある味わいに仕上がります。
密植と言えば2月にご好評頂いたガヌヴァの造るプレイン・シュッドも密植ですね。あちらは確か平均で25000本。60%の畑が通常栽培、残り40%の畑が40000本/haです。
彼も還元的なスタイルですし、一時期の作り込まれたワイン造りからの原点回帰の流れという意味では方向性は同じなのでしょう。
では試飲販売会でご試飲頂けるアイテムのご紹介。
2014 Santenay 1er Cru Clos des Gravières
ラフィネさんの開催した試飲会で感動したサントネイ。本来ならば本拠地サン・トーバンをご紹介するべきですが、自分の中のサントネイのイメージを一新してくれたのでこちらを選びました。
2013年がファーストリリースのクロ・デ・グラヴィエール・ブラン。
シャサーニュ・モンラッシェとサントネイの1級ですが、19世紀、20世紀の地質学者たちからは下記のようにかなり評価が高い区画です。
アンドレ・ジュリアン→サントネイの中では別格
ジュール(ジャン)・ラヴァル→Hors Ligne(最高評価)
カミーユ・ロディエ→Tête de Cuvée(最高評価)
ラミーも特に気合いを入れているのか蝋封なのもポイントです。
2014 Chassagne-Montrachet la Goujonne
シャサーニュ・モンラッシェの赤。
ラミーと言えば白ワインがどうしても有名ですが赤の品質も高いのであえて赤ワインを選びました。
シャサーニュ・モンラッシェ村中央以南、1950年植樹。東南東向きの粘土質の深い土壌のブドウを使用しています。