フランスのスパークリングワインの種類

シャンパーニュ地方以外のスパークリングワインはシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造ってもシャンパーニュとは名のれません!!

という話は今回はないです。

スパークリングワインをそのままフランス語に訳すとヴァン・ムスー。
泡の造り方は瓶内二次発酵でも、タンク内二次発酵でもコーラのようにガスを後から詰めても、発酵途中でそのまま瓶詰めして自然な泡ができたのをうまいこと残してもなんでもいいです。泡があればヴァン・ムスー。誰もシャンパーニュのことをヴァン・ムスーとはいいませんがシャンパーニュもヴァン・ムスーのひとつといえます。

フランスのシャンパーニュ地方以外のヴァン・ムスーには、クレマン・ダルザス、クレマン・ド・ブルゴーニュ、クレマン・ド・ジュラなど地方の名前の前に「クレマン」がついたAOCとAOCソミュール・ムスーとかAOCモンルイ・シュール・ロワール・ムスーと「ムスー」がついたものがあります。

この違いってほんとはなんだったっけ?と思いまして(正直に言うと忘れていまして)調べてみました。

クレマンの名前の由来は、泡が半分取り除かれたという意味で、クレマンなんとかとなっているものは泡立ちが優しいのが特徴です。シャンパーニュやムスーの気圧が5~6気圧なのに対しクレマンは3.5気圧。シュワシュワとしたクリーミーな優しい泡立ちが特徴です。泡が半分は好みの問題ですが、同じように、場合によっては大手シャンパンメーカーより手作業で丁寧に手をかけて造っているにもかかわらず、価格が半分なところは素敵ですっ!クレマン☆

では、話が長くなりましたが、季節のおすすめのクレマンをご紹介します!

キンツレーのクレマン・ ダルザス
Domaine Kientzler Cremant d’Alsace Cuvee Millesime
ドメーヌ・キンツレー・クレマン・ダルザス・キュヴェ・ミレジメ

キンツレーは、パリの三ツ星レストランでも使われている注目のドメーヌです。アルザス地方は甘みを残す傾向がありますが、キンツレーは、クリアでドライ、ミネラル分のしっかりとしたワインを造ります。
こちらは2010年に収穫したオーセロワというアルザスのぶどうを使い、澱とともに26ヶ月熟成させ、昨年9月にデゴルジュマンを行いました。味わいはフルーティですっきり。でもしっかりとしたうまみのある辛口スパークリングです。泡の口当たりはやさしいのですが、泡の持ちはよいので2、3日にわけて飲んでも大丈夫。アペリティフや休日のランチなどにぴったりですよ~☆

補足
フランスで最初に泡のあるワインを造っていたとされるブランケット・ド・リムーについてはまた別の機会にしますねー

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