南アフリカワインニュース スワートランド・レボリューション最終回?

スワートランド・レボリューション最終回?

 

2015年12月3日にWine Of Africa に寄稿された、ジェイミー・グード氏の「ポストスワートランド時代に表れた優れた生産者たち」(Exciting producers emerging in the post -Swartland era)
という記事を、さっと読んで紹介しようと思ったのですが、最初に「最後のスワートランド・レボリューションが開催された」とあり、あれどうしたのかなと?思ったので調べてみたら、スワートランドで行なわれていたイベントが今年限りだということで、先にそちらを読んでみました。

 

2015年11月17日のスワートランド・レボリューションのHPを見手見ると以下のような説明がありました
TUESDAY, NOVEMBER 17, 2015

The Revolution is over, long live the Revolution..

2015年の11月にスワートランド・レボリューションの創立メンバーは、2010年からRiebeek Kasteelで開催されていたイベントを2016年は開催しないと宣言。彼らは次のステップに向けて集中するとのこと。「スワートランド・レボリューションは、南アフリカワイン産業に投げられた石だった。私たち全員はそれが引き起こした波紋と波に満足しています…..」と続きます。

 

創立メンバーとは、A.A.バーデンホーストのアディ、マリヌーのクリスとアンドレア、ポールセンバーグのカーリー・ロウ、サディ・ファミリーのイーベン・サディの4人。

 

 

イーベンサディ

イーベン・サディ

カーリー・ロウ

カーリー・ロウ

 

アディ・バーデンホースト

アディ・バーデンホースト

 

 

マリヌー夫妻には会っていないので写真はありません。

そういえば、南アに行ったときにそういうポスター見ました。

 

 

アディのワイナリーに貼ってあったポスター

スワートランドレボリューション2010

スワートランドレボリューション2010

 

カーリー・ロウのところに貼ってあったポスター

IMG_5522
このイベントは、食事、ワインーオークション、専門家によるセミナー、ティスティングがついた週末2日間を使ったワインイベント。最初の2010年は、参加120人でしたが、2015年は450枚のチケットが数時間で売り切れるほどの人気だったようです。

Facebookの写真を見るとこのイベント参加者は2日間で最低3本くらいワインを飲んでいるのではないでしょうか(笑)日本のワインイベントだと塩尻のワイナリーフェスタとかココファームの収穫祭などがありますが、日帰りで地元のワインを飲んでピクニックをしたり、地元レストランの料理が食べられたりといったものですよね。セミナーやティスティング、ディナーなどを組み合わせて、みんなで宿泊するイベントってとても楽しそうーですね(ただ運営側は大変そうー)Riebeek Kasteelは、小さな田舎町だと思うのでどこに宿泊したのかなとか?運営も非常に気になるイベントです。
彼らとそのグループ(スワートランド・インディペンデンスのメンバー)の働きによって10年前は高品質なワイン産地というイメージの全くなかったスワートランドが産地として確立。そして彼らに影響を受けた情熱にあふれる若手が最初はスワートランドにあつまり、現在はスワートランドだけでなく南アの各地で、ケープの個性を表現するワインを造るようになってきています。

 

ボルドースタイルのクラシックなワイン産地であるステレンボッシュですら、いきいきとしたジューシーな果実味にあふれた低アルコールのナチュラルワインやスキンコンタクトを長くとったオレンジワインまでもが造られています。

 

 

多分、自分たちのここでの役割は一段落したから次へ進むということなのでしょう。ティスティングやセミナーは毎年テーマがあり、ステファン・オジェのコート・ロティやコンドリュ−、ドメーヌ・ペゴー、ドメーヌ・ユエ、シャトー・ミュザールなどのワインがテイスティングシートに記載されていました。今年はカリフォルニアのワインメーカーで、シラーのスペシャリストとして有名なパックス・マーレ(Pax Mahle)がイベントに招待され、彼のワインを彼とともに試飲したようです。贅沢〜 〜

過去のイベントのワインを見ても、このイベントのメンバーがワインに対して勉強熱心で考え方が柔軟なことが伝わる渋くて興味深いラインナップ。知っていたら行きたかったな〜

 

サディの事務所CIMG3105

スワートランドメンバーのこれからも間違いなく面白いと思います。
でもスワートランドだけでなく他の産地でも誠実で情熱的のある生産者が毎年登場していて、他の産地も興味深くなって来たのは確か。新しく入荷したワインが少し落ち着いたら、試飲レポートをしたいと思います。

 

さて、ジェイミー・グードの記事は、また次回で。。

コメントを残す