古酒(オールドヴィンテージワイン)試飲メモ 2016,1,6
古酒はあけてみないとわかりませんが、いい古酒にあたったときは、
ワインっておもしろいなあーと思います。
いいワインでも開けるタイミングを間違えると、落ちていたり、堅かったり、香りが開かなかったり、
最悪ブショネだったり、なんてこともあります。
購入してからの保管が悪いのは論外ですが、オールドヴィンテージは、そもそもリーファーコンテナで運ばれてなかったりしているので、輸入したときに痛んでいることもあるので、蔵出しとか、ヨーロッパのレストランやホテルが放出して、空輸で運んだワインのほうが状態がよい場合も多くあります。
多少古酒を開ける参考になるかもしれないので、昨年通りすがりのお客様からごちそうになった当店のオールドヴィンテージワインのコメントをメモしておきます。
Hospices de Beaune オスピス・ド・ボーヌ
Beaune Clos des Avaux ボーヌ クロ・デ・ザヴォー 1972
開けたてから香りは開いており、熟成香ももちろんありますが、まだ果実のアロマを楽しむことができました。すでに40年以上の年月を経ているというのに、驚くべき透明感。驚く事に後半まで落ちることはなく、きれいなままでした。こうい古酒にあたるとブルゴーニュって素晴らしいと思いますね。
このときの醸造長はこのあとルロアに引き抜かれています。
こちらすでに在庫ありません。
ご購入されたかたがとてもうらやましい〜
〇〇さんごちそうさまでした。
Bouchard Père & Fils ブシャール・ペール・エ・フィス
Chablis シャブリ 1987
ブルゴーニュの白の古酒は赤より開けるタイミングが難しく、香りと味の両方が開いていることが多くはない、ような気がします。(経験不足か?)が、このシャブリは大手ネゴシアンの底力を感じる秀逸な逸品でした。熟成によってアロマは焼きぐりのようなほこほこした感じで、果実味に厚みが感じられました。ブッシャールのシャブリ、とだけ聞くとそれほど期待しない方が多いと思いますが、普通のシャブリでは考えられない品質でした。80年代大手ネゴシアンは潤沢な資金があるため、いい畑からいいワイン作っているんですよね。ただの村名シャブリですが、蒼々たる生産者の夢のブレンドかもしれないし、非常に優れた生産者の畑かもしれないし、それはもう調べようがありません。
〇〇さんごちそうさまでした。いい経験させてもらいました。
こちら、あと6本在庫があります。
http://anyway-grapes.jp/wines/winedetail.php?id=6931
Domaine Geoffroy Pére & Fils
ドメーヌ・ジョフロワ・ペール・エ・フィス
Gevrey-Chambertin Clos Prieur
1969 ジュヴレ・シャンベルタン・クロ・プリウール
現在は、アルマン・ジョフロワと呼ばれているジュヴレの名門ドメーヌ。派手さはありませんが、しっかりとした熟成に耐えられるワイン造りで定評があります。昨年も一本開けて、透明感とエレガントさに驚いたワイン。今年もほとんどかわらないきれいさでした。ジュヴレらしいスパイシーさとピュアな果実感、熟成香のバランスがよく、タンニンはこなれて洗練された印象に。このまま繊細な感じで、形を崩さずに古くなっていくワインだと思います。2年連続で試飲していて間違いのない味わいだったので、どきどきしないで開けられる古酒の一つだと思います。
〇〇さんごちそう様でした。
こちらはあと3本在庫があります。
http://anyway-grapes.jp/wines/winedetail.php?id=1937
年末年始、みなさまはどんなワインを開けてみましたか?
私は、家で新年にあけた某生産者のシャサーニュの白 1995が、いまいちでちょっと落ち込みました。
すごく瓶は太くて熟成向きな造りをしている風貌だったのに、、がっかりです。
銘柄知りたい方は、こっそり教えます。
そのあと開けたラモネの Chassagne Montrachet 1er Cru Boudriotte Rouge1990は、果実味も楽しめ、透明感があってよかったです。
ブルゴーニュしばらくプィってしたくなるところを、なんとかとどまりました。