フランス旅行その3北ローヌ、ドメーヌ・ジョルジュ・ヴェルネイ編

今日もフランス訪問記。

 

今回は北ローヌ編その1。

 

まずはコンドリューヘ。

コンドリューはローヌ地方を代表する白ワイン産地でヴィオニエ種のブドウから高貴なアロマを纏ったワインが生み出されています。

朝8時30分に出発。リヨンから高速で30分程とかなり近いアペラシオン。

コンドリューに向かう途中にはコート・ロティが!!

img_7030

 

 

 

 

 

 

 

 

友人と二人でそりゃこんな畑で作業していたら機械使えなくて人件費も掛かるしワイン高くなっても仕方ないねー、ここで働いたら初日で心折れるわと現実的な話をしつつギガルやヴィダル・フルーリー、コート・ロティの畑を横目にコンドリューを目指します。

 

コンドリューに入ってすぐ最初の目的地であるドメーヌ・ジョルジュ・ヴェルネイに到着。

img_7031

 

 

 

 

 

 

 

 

ドメーヌ・ジョルジュ・ヴェルネイはコンドリューを代表する生産者で、ヴィオニエ種という非常に生産に手間がかかるため殆ど生産されていなかった品種を国際的なものにした第一人者。コンドリューの育ての親としてアペラシオンの他の生産者からも尊敬を集めています。

img_7034

 

 

 

 

 

 

 

 

ラ・メゾン・デュ・ヴィオニエってなんかよく分からないけど素敵。

 

 

ここのドメーヌは試飲担当の方がいらっしゃるのでいつでも誰でも訪問可能です。(多分)

が、9月は生産量の少ないワインは売り切れているので購入希望ならもう少し別の時期に来た方がいいと言われました。

試飲するのは今在庫のあるワインだけらしいので。

5種類中3種類はまだできたての新しいヴィンテージで、フラグシップとシラーの下キュヴェは既に完売とのこと。

dsc00827

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはヴィオニエから

 

dsc_0788

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015 Condrieu Les Terrasses de l’Empire

 

ドメーヌのスタンダード・キュヴェで所有する様々な区画のブレンド。

白桃、アプリコット、ハーブに白コショウのニュアンス。ストラクチャーが有り、粘性は中庸でミネラル寄りの構成。エレガントかつピュアで洗練された味わい。個人的に好みの味わい。

dsc_0789

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014 Condrieu Les Chaillées de l’Enfer

 

南〜南東向きの急斜面で造られる上級キュヴェの1つ。

飲む前はまだ若いと思いましたが、思った以上にアロマティックで表現力豊か。厚み、粘性ともに高くクリーミーで余韻も長い上質なコンドリュー。比較的早くから楽しめるワインとの事でした。

スタンダード・キュヴェとは明確にキャラクターに違いがあります。

 

dsc_0792

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014 Condrieu Coteau de Vernon

 

最初は売り切れているから飲めないと思っていましたが、ずっとコトー・ド・ヴェルノンの畑の位置とか特異性とか質問していると飲ませてくれました。

何でも聞いてみるものですね。

コンドリュー、北ローヌを代表する白ワイン、コトー・ド・ヴェルノン。

コンドリューを代表する区画の1つでもう1つのコトー・ド・シェリーはコトー・ド・ヴェルノンの上部に位置しています。

 

これは凄い。流石最高峰のヴィオニエと言われるだけの事は有ります。繊細ながらも複雑で凝縮感、酒質は別格。欲しかったけど売り切れなので買えず。

日本に入ってきたら買わなければ!

 

帰ってから調べたところベタンヌ&ドゥソーヴで19/20評価。納得です。

 

ちなみにヴィオニエの熟成について尋ねるとヴィオニエが熟成に向かないとは思わないし、基本的にジョルジュ・ヴェルネイのワインは長熟とのこと。他のドメーヌのワインはあまり飲んでないので比べられないけどコトー・ド・ヴェルノンは寿齢が古いから別次元に仕上がっているのだと思うと言っていました。

 

続いてシラー

 

現当主フランシス・ヴェルネイはシラーが大好きで、ジョルジュ・ヴェルネイとしてのヴィオニエは既に完成しているためこれを守り続けながらシラーに力を入れているとの事でした。ルヴュ・ド・ヴァンでも何か掲載されたとか言っていたような気がしますがワインに夢中になっていたので聞き流しました。(すみません)

dsc00837

 

 

 

 

 

 

 

2014 Côte-Rôtie Blonde du Seigneur

区画の説明を受けながら飲みました。

ジョルジュ・ヴェルネイの所有する区画は全てコンドリューすぐ北、コート・ロティでは南部に位置するコート・ブロンドに所有しているそうです。

その為出来上がるのは繊細なスタイルのコート・ロティ。

フレッシュな赤黒系果実、オリーブを感じるスモーキーなアロマにミネラルのタッチ。タンニンはしなやかで長いアフターにはスパイスとリコリスを感じます。まさしくエレガントなコート・ロティ。

 

dsc_0794

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013 Côte-Rôtie Maison Rouge

 

ブロンド・デュ・セニュールよりも緻密かつ複雑な味わいで、よりスパイスのトーンが強く出ています。フィネス溢れるコート・ロティ。

これは熟成させるように買っておく事にしました。

 

 

なるほど、シラーに力を入れていると言うのがよく分かる程品質が高いですね。ずっとコンドリューの生産者と認識していたので侮っていました。

赤白ともに素晴らしい生産者です。

 

お土産に非常に素敵なものも頂き、気に入ったメゾン・ルージュとレ・テラス・ド・ランピールを購入し、大満足な1件目でした。あ、コトー・ド・ヴェルノンが買えなかったので若干満足ではなかったです。

頂いたものは内緒にしてねって言われたので気になる方は店頭までお越し下さい。(笑)

 

ちなみに2016年は質も量も良く収穫が非常に楽しみだそうです。

あれ、サヴォワに続いてローヌも結構良さそう。そういえばラングドック、ブルゴーニュが雹害にあったとは聞いたけどローヌは聞かなかったような。

やっぱり地域ごとに差がありますね。覚えるのが大変だ・・・。

勉強になりました!!

 

長くなったので2件目は明日にします。

コメントを残す