混植・混醸(Gemischter Satz)のワイン
下高井戸の営業もあと3日となりました!
かなり在庫も減ってますが、(ちょっとバランス悪いかも)まだまだシャンパーニュ、ブルゴーニュ、ローヌ、ラングドック、プロヴアンスの秘蔵ワイン、(リストに掲載されていただけで、売る気のなかったワイン)も、もういいやって感じで放出してますのでお家のセラー充実にはおすすめです。一度飲みたかったなーと思うワインが見つかるかもしれません。
さて、日常的に開けられるワインの話に戻ります。
最近、にわかに気になっているのが「混植・混醸」のワイン
ぶどう品種をいまほど分類していなかった昔のやりかたで、いろいろな品種が混ざって植えられてある畑をそのまま収穫して分けずに醸造したワインのことです。普通のブレンドワインは、異なる畑のぶどうをセラーで混ぜるのに対して、こちらは畑のなかですでに混ざっているので「畑ブレンド」になりますね。
自然交配や突然変異で違うぶどうができたりすることもあってもそのままにしてたと思うので自然の流れにそった方法だと思います。
アルザスのマルセル・ダイスのゲミシュターサッツは有名ですが、他ではあまり注目されず、評価もあがらないのでアルザスとオーストリアを除いてほとんどの地域でこのような畑は残っていないようです。
単一品種という同じものさしで、土地の個性を探るのも楽しいですが、単一に植え替えるという人の手を介していない部分でより自然で、その土地らしさがでるのかなーとも思ったりして気になっていたら、ちょうどぴったりなワインが入荷しました。
ヴァイングート・メフォファー・アルター・ヴァインガルテン・ゲミシュターサッツ
Weingut Mehofer Alter Weingarten Gemischter Satz 2012
オーストリアのウィーンからほど近いヴァーグラムの自然派ワインです。
インポーター資料によると
1709年創業。1418年に近隣のチロルl村からノイデック村に移ってきたのが始まりという歴史のあるワイナリー。 現在の当主は創業から10代目のシュテファン氏。人口約200人のノイデックの周辺に25haを所有。 『土の色であり、ワインの色でもある輝く黄土色のこの土地を、次の世代にも受け継ぎたい』 1992年よりオーガニックに完全移行。地元を愛し、自然を愛する彼らが作るワインはヴァーグラムならではのレス土壌から生まれるミネラルと温かみ、そして膨らみのあるワインを作る生産者です。
畑はヴァーグラム北部の標高約300mのヴァインガルテン(Weingarten)。樹齢は20~30年。 りんごやオレンジ、レモン、ハーブといった香りと、ふくよかな果実味。柔らかな酸がワイン全体を綺麗にまとめてます。一般的なブレンドとは一線を画する、混植混醸ならではの奥行きのある味わい。 年間生産本数:4,500本程
ティスティングコメント
白桃・マスカット・トロピカルフルーツなどの複雑な香に引き締まった酸、全体的にミネラル感が強く、アフターに心地よいほろ苦さ
ヴァイングート・メフォファー・アルター・ヴァインガルテン・ゲミシュターサッツ
Weingut Mehofer Alter Weingarten Gemischter Satz 2012
品種:フリュロターヴェルトリーナー / トラミネール / ソーヴィニヨンブラン / シルヴァネール / ミュスカテラー
しかし、ドイツ語はややこしいですね〜
でも彼らに言わせると発音も文法もルールがしっかり守られていて、英語やフランス語よりわかりやすいんだそうです。(日本語はルールが曖昧だと文句言われました)言葉って国民性を表しますねー
では、今日も夜12時くらいまで営業しています〜