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Smallfry Wines

スモールフライ・ワインズ

スモールフライ・ワインズの写真1 スモールフライ・ワインズの写真2 スモールフライ・ワインズの写真3
URL https://smallfrywines.com.au
設立 2005年
本拠地 Barossa Valley(バロッサ・ヴァレー)
当主 Wayne Ahrens(ウェイン・アーレン)
畑の総面積
資料提供 Mottox


❦ 詳細・歴史

ウェインとスージーはワイン業界で長い経験のあるカップルです。スージーはニューサウスウェールズ州のハンター・ヴァレーで、ウェインはバロッサ・ヴァレーのヴァイン・ヴェールで育ちました。彼らはブドウ栽培を大学で学んでいるときに出会い、栽培家として長年ワイナリーで経験を積みました。

2005年にウェインが家族代々で所有していたイーデン・ヴァレーの自社ブドウ園を基盤にSmallfryを始め、2007年にバロッサ・ヴァレーのヴァイン・ヴェールにブドウ園を購入しました。
彼らの経験はワイナリーを設立するに値するものでしたが、オーストラリア国内のワイン業界では供給過剰の状態が続いていたため、新しいものを何か創り出す必要がありました。
そこでウェインが目を付けたのが、ナチュラルワインの醸造でした。オーストラリアの自然派ワインの展示会で国内外のワインメーカーから直接話しを聞いて、様々な試みを行いました。伝統を持つバロッサ・ヴァレーという産地では多くの古木がフィロキセラの影響を受けずに生き残っています。樹齢は100年を超えるものもあり、このブドウから造るナチュラルワインという手法が彼の中で見事にマッチしました。
当時、オーストラリアではそれほど造られていなかったオレンジワインは日本で大きな反響を受けて、全数が輸出で販売されることになりました。その話しがオーストラリア国内でも評判となり、現在は国内のマーケットや海外でも4か国以上の国に輸出されるワイナリーへと成長を遂げ、注目される存在になりました。


❦ 畑

ウェイン氏は大学でブドウ栽培学を学び、ワイン業界でのキャリアをスタートしました。同氏の家族の農場はバロッサ・ヴァレーにあり、曾祖父が1837年に初期の入植者として到着し、所有していた土地の一部でした。ウェイン氏は17歳で最初のブドウ園を父から譲り受け、ブドウ園で働き、またワイナリーでセラーハンドとしての経験も積みました。
しかし、1980年代のオーストラリアのワイン業界を取り巻く環境は厳しく、一旦はワイン界から離れることを決意しました。
その後、英語の先生や建設業の仕事をしながら、世界各国を旅して回りましたが、ブドウ栽培に対する情熱を捨てきれず、再び地元のバロッサ・ヴァレーに戻ってきます。
現在、彼は家族の中で初めてのワインメーカーとして活動しており、小規模なワイナリー「Smallfry」を経営しています。とても陽気な性格である彼はバロッサ・ヴァレーでも人気者で収穫の時期になると多くの研修生が世界中から集まります。(その中でも日本人は毎年沢山来るみたいです!?)畑のブドウについては一部を若手の醸造家へ積極的に供給して、伝統産地であるバロッサ・ヴァレーの更なる発展にも貢献しています。


❦ 醸造

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❦ スタッフコメント

Smallfry(スモールフライ)
南オーストラリアのバロッサバレーから新しいワインが到着しました。オーストラリアで今注目のワインメーカー、ウェイン・アーレンズが造る スモールフライ・ワインズです。オーストラリアを代表するワイン評論家ジェームス・ハリディ氏に2010年のAustralian Wine Companionにおいて「One of Ten Dark Horses」といわれ、オーストラリアを代表するワインジャーナリストMAX Allen氏の「The Future Maker」にも選ばれている注目の醸造家です。

先日、東京ワインコンプレックスの業者向けの試飲販売会でとても興味深く、おいしかったワインです。

“Barossa
春から夏にかけて大活躍しそうな、アルコール8%のオフドライ(ほのかに甘い)リースリングです。オーストラリアのリースリングによくみられる、焼けたような印象は全くありません。可憐でエレガントなやさしい味わいで、年間生産量は75ケースです!エンボス加工が施されたカラフルなクジャクのラベルもとてもおしゃれ。ギフトにもおすすめです。

Tangerine Dream(タンジェリン・ドリーム)
新商品のTangerine Dream(タンジェリン・ドリーム)は、きりんが幽体離脱しているみたいなラベルで、リースリング、セミヨン、ペドロヒメネス、ルーサンヌ、ミュスカの混植混醸のオレンジワイン。ワイン用のぶどうを赤ワインと同じように果皮とともに発酵させています。皮由来の旨味とミネラルの風味が際立つ複雑な味わい。オレンジワインに時々ある特徴的な香りはなくとてもきれいなアロマでした。抜栓後数日は味わいがあがるタイプとのこと。これは、数日おいて飲んでみたいですね〜。ちなみに、タンジェリン・ドリームは、ドイツのバンドの名前。プログレロックとかニューエイジというジャンルになるそうですが、ジャンルを超えるというか、ある意味このバンドが一つのジャンルとも言える存在感があります。70年代、まだハウスとかテクノというジャンルが誕生する前に、アナログシンセサイザーとエフェクターを駆使した音づくりをしており、(しかも演奏技術が高い)その後のミュージシャンになんらかの影響を与えていると思います。電子音楽の黎明期に新しい、実験的なことをやってきたグループ、という感じです。グループの中心的存在だったエドガー・フローゼは今年1月に急逝してしまったので、このワインを飲みながら彼らの音楽を聞いて追悼したいって人も多いでしょう(すみません、、、おそらく多くはないですよね。ちなみに家にレコードあります。)でも、なんとなくこのワインと共通するところがあるのかもしれません。

Stella Luna(ステラ・ルナ)
もう一つの新商品ワインStella Luna(ステラ・ルナ)は、サンソー60%とシラー40%のブレンド。オーストラリアの赤ワインのイメージがぐるっと変わるエレガントで冷涼感のある味で、「ひゃー、このワインにバロッサのシラーズ?入ってるの」ってかなりびっくりしたのですが、シラーは、リースリングの産地として名高いエデンヴァレーの標高の高い畑のシラーとのこと。(小さいことですが個人的にちょっと納得)にしても軽やかな仕上がりです。きめが細かく、酸がきれいで洗練された味わいは、アジア系の創作料理や和食にも合わせやすそうです。