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Soumah

ソウマ

ソウマの写真1 ソウマの写真2 ソウマの写真3
URL https://soumah.com.au/
設立 2007年
本拠地 Gruyere(グルーイア)
当主 Brett Butcher(ブレット・ブッチャー)
畑の総面積 20ha
資料提供 Mottox


❦ 詳細・歴史

2005年、オーストラリアで園芸学やサービス業に携わってきたブッチャー家がプレミアムワインの産地として知られるオーストラリア屈指の冷涼な産地、ヤラ・ヴァレーにブドウ畑を購入し2007年にワイナリーを立ち上げました。
冷涼な気候をいかし、ヤラ・ヴァレーを一躍有名にしたブルゴーニュ品種のシャルドネやピノ・ノワールをはじめ、北イタリアや北ローヌ地方で栽培されるシラー、サヴァニャン、ネッビオーロ等を中心に栽培し、ヤラ・ヴァレーの可能性を様々な品種で表現しています。

設立当初は同地区の他社にブドウを販売していましたが、2010年にソウマのコンセプトを語るにもっとも重要なワイン、単一畑から生まれる『サヴァロー 2010』(サバニャン)をリリースしました。

自社畑は約20haと比較的小規模で、品質向上のため低収量を実践するため生産量が限られています。単一畑シリーズのワインは生産量が年間500-1000函と非常に少なく、オーストラリアでは主にレストランやワインバー、高級ワインショップでのみ見つけることができる希少性の高いブランドです。





❦ 畑

ソウマは冷涼なヤラ・ヴァレーの中でもグリエール地区と呼ばれる銘醸地でブドウを栽培しています。周囲にはヤラ・ヴァレーで最も有名な「コールド・ストリーム・ヒルズ社」や「ヤラ・イエリング社」が軒を連ねる、ヤラ・ヴァレーの中でも優良な栽培地区です。

ソウマでは穏やかな丘陵地帯を利用し、異なった標高差、畑の向き、日照量の当たり具合等、それぞれのブドウ品種に適した区画で栽培しています。例えば黒ブドウのネッビオーロは冷涼な環境を好み、長い生育期間が必要な品種のため、北向きの区画に植えます。一方でピノ・ノワールは暑さに弱いため、東向きと南向きの区画に栽培しています。また、白ブドウは暖かい環境を好むサヴァニャンを比較的温暖な区画で栽培。シャルドネに関しては一番涼しい区画を選んでいます。ワイナリーでは全てのブドウは最低、2区画以上で栽培します。これは、一区画が仮に霜の被害などにあっても別区画からブドウが収穫できるようにするためです。
プレミアムラインは全て単一畑からブドウを収穫する為、収量は少ないですが素晴らしい凝縮感と品質を楽しむことができます。

ソウマの畑が広がるグリエール地区は軽い粘土や砕けた岩、砂質を含む灰色の古いローム質土壌から成ります。この地区は栄養素に乏しく、丘陵地のため水はけも良いことからブドウ栽培にとって理想的な環境が揃います。土質は酸性で場所によっては非常に酸が強い区画もあります。この為、アルカリ性の土壌をより好むブドウ品種(黒ブドウののネッビオーロ)の畑には、貝殻を粉砕して粉を畑に与え、人工的にアルカリ性の環境を作っています。
土壌は約1メートル程の深さまでが石や砂を含むローム質土壌によって構成され、その下に粘土質土壌が水分を蓄えることができるように形成されています。ただ、成長期に雨が少なく水はけも良いことから灌漑は必須で、ブドウにストレスを与えない程度の灌漑用水をブドウ畑に与えます。


❦ 醸造

早めに収穫されたシャルドネは、オーク樽を使いすぎること無く、またマロラクティック醗酵を一部のみに抑えることで、より畑の特徴が隠れてしまうことが無いように注意して醸造します。この結果、きりっとした柑橘類と酸、ミネラル感豊かなソウマ独自のシャルドネをうみ出すことができました。