Express Winemakers
エクスプレス・ワインメーカーズ
❦ 詳細・歴史
西オーストラリア州グレートサザンの地に2011年設立されたエクスプレス・ワインメーカー。醸造家はオーストラリアにおける若手醸造家の登竜門「Young Gun」にノミネートされるなど既に高い注目を集めているRyan O’Meara / ライアン・オメーラ(2019年時点で35歳)。ネッド・グッドウィンMWもその才能を認める期待のワインメーカーです。
パースのカーティン大学を卒業したライアン。当初工業的なワイン造りに失望していた彼は、イタリア・トスカーナの地で自然に寄り添い自らのライフスタイルにワイン造りが溶け込んでいる人々と出会うことで、失っていたワインへの情熱を取り戻したといいます。その情熱を胸にオーストラリアに戻った彼はさらに複数のワイナリーで経験を積む中で、南オーストラリアを中心に勃興していた個性溢れるナチュラルワインに出会い、さらに自身が求めるワインのイメージを膨らませていきました。
そして2011年。西オーストラリアでワインメーカーとして働く中で、冷涼な気候を備えつつ、隔離された自然環境に隠されたワイン産地としての高いポテンシャルをグレートサザンの地に見出したのです。遂に彼はその年、僅か6トンのブドウと共に自身のレーベル「Express Winemakers / エクスプレス・ワインメーカー」を立ち上げました。
❦ 畑
ライアンが胸に抱く至上命題はブドウが育つ「土地の味わい」を余すところなく醸造家として”express = 表現”すること。現在彼が管理(リース)している4つの畑はマウント・バーカーとポロングラップに位置し、全て化学物質の使用を避けた有機栽培が実践されています(認証無し。加えて彼の友人が管理する他産地のオーガニックの畑からの買いブドウを使用)。
グレートサザンの冷涼な気候の恩恵を存分に受け花崗岩質の土壌を備えた彼の畑では、灌漑は一切行われずブドウの根が地中深く伸びるように促されます。収量を厳しくコントロールされた高品質なブドウは比較的早いタイミングで全て手摘みされ、人の足によって潰され、土着の野生酵母によって自然に醗酵させます。若く才能に溢れたライアンは伝統的なバスケットプレス、ホールバンチ=全房醗酵や白ブドウのスキンコンタクト、必要最低限の酸化防止剤使用といったMinimal Intervention (最低限の人的介入)アプローチと、伝統と革新を自身の中に消化した上でのワイン造りを実践。
❦ 醸造
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