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Gernot & Heike Heinrich

ゲルノット&ハイケ ハインリッヒ

ゲルノット&ハイケ ハインリッヒの写真1 ゲルノット&ハイケ ハインリッヒの写真2 ゲルノット&ハイケ ハインリッヒの写真3
URL http://www.heinrich.at/
設立 1930年
本拠地 Gols(ゴルス)
当主 Gernot Heinrich(ゲルノット・ハインリッヒ)
畑の総面積 100ha


❦ 詳細・歴史

ハインリッヒは、赤ワインで革命を起こしたワイナリーです。もともとこの地域は、湖の湿気を利用した貴腐ワインの生産がさかんでしたが、各地を旅行して世界に通用する赤ワインを造りたいと思い、この地の土壌の可能性を信じてツヴァイゲルトを中心として、メルロー、ブラウフレンキッシュなどの赤ワインを植えて成功をしました。ハインリッヒのシングルヴィンヤードの赤ワインは例年割当されるほどの人気で、今年もすでに完売とのことでした。

1930年創業、おじいさんは1haの畑からワイン造りをはじめました。現在の当主ゲルノットさんは1988年(当時23歳)に独立する形で現在のワイナリーを引き継ぎます。ゲルノットさんはモーターみたいな突進型の人らしく、どんどん畑を拡大。2000年にゴルスに小さなワイナリーを購入します。ワイナリーは2006年に大改築を行い、その頃30haだった畑が100haになったそうです。契約畑は40haあります。


❦ 畑

2006年からビオディナミに移行しており、現在はビオとビオディナミの両方で管理されています。2009年に、サットラーホーフさんと同じレスペクトというオーストリアのオーガニック栽培の団体にも所属しました。現在90haの畑はレスペクトとして出荷できるそうです。畑名ワインはすべてレスペクト。2014年ヴィンテージから最も低価格帯のレッド(RED) もレスペクトとして出荷できるよう、契約栽培農家もレスペクトに移行しています。

畑の写真1

畑の写真2

[トップキュヴェ]

ガバリンツァ(Gabaromza) 
品種:ツヴァイゲルト、メルロー、ブラウフレンキッシュ
土壌:小石、粘土

ザルツベアグ(Salzberg) 
品種:メルロー、ブラウフレンキッシュ
土壌:砂、黄土

※6年前に購入したライタベアグ(Leithaberg) は、石灰岩、粘板岩(ブラウンシーファー)土壌で、後ろに森があり標高が高く涼しいためブラウフレンキッシュ100%。


❦ 醸造

セラーは重力システムで管理されており、ぶどうやワインにダメージを与えずに醸造が行なえるようになっています。ステンレスの大きな発酵タンクにおいてもポンピングオーバーはせず、1日2回発酵槽の中の空気をぶくぶくさせる装置を1分動かして、(主発酵がおきたら1日1回)極力負荷をかけないようにしています。この装置は、2000年からいれた設備で、大きなタンクでは効果的とのことでした。
ピノやザンクトローラントに使う小さなタンクは、基本的に手作業でピジャージュをしています。畑名ワインは木の発酵タンクで発酵させます。



❦ スタッフコメント

ハインリッヒ(Heinrich)はブルゲンランドのゴルスにある高品質な赤ワインで有名なワイナリーです。建物は美術館かと思ってしまうほどモダンでおしゃれ。それもそのはず、2015/16 falstaff (オーストリアワインガイド)において、

…..one of the most stunningly designed wineries in Austria.と記載されていました。

エントランス
エントランス

入り口のオブジェ
入り口のオブジェ

試飲ルームからワイン倉庫を見ることができます





全体的な感想としては、赤ワインで有名なハインリッヒですが、ミネラリーなシャルドネ、クリーンなオレンジワインなどもよかったです。

全体的に、畑と品種をブレンドすることで、果実、ミネラル、酸、タンニンのバランスよいワインに仕上げるスタイル。どこかのワインの真似でもはなく彼独自のブレンドというところが素敵ですね。赤ワイン産地としてはまだ有名でない地域ですが、ノイジードラゼーのテロワールを表現した、おいしいものを造っている、そんな感じがしました。

全体として、平坦でなく複雑性があり、エレガントだと感じましたが、数年前からはエレガントな造りに変わってきているんだそうです。個人的にはここのツヴァイゲルトがおすすめ。今まで飲んだツヴァイゲルトは忘れたようって思いました、ツヴァイゲルトおいしいです。



畑名ワインは木の発酵タンクで。(100個あるそうです。大きいね〜)


まだまだあります


小樽もあります


樽熟成にも使える3000リットルの樽


ケラーマイスターのハラルド・レーナーさん


❦ 試飲

[白ワイン]

2014 ハインリッヒ・ライタベアグ・シャルドネ / Heinrich Lithaberg Chardonnay
※2014年は8月末に雨が降ったため、収穫量は4から5割減少
石灰岩土壌のミネラリーなシャルドネ。マロラクティック発酵で少しソフトに。樽の風味も穏やか。二酸化硫黄無添加。2016年9月販売予定

2014 ハインリッヒ・グラウアーブルグンダー / Heinrich Grauerburgunder
28日間スキンコンタクトをした醸し系ワイン。二酸化硫黄無添加。皮の渋み、旨味を感じる。クリーンな味わい。古樽熟成。アルコール12.5%。


2014 ハインリッヒ・ロータートラミナー・フライハイト / Heinrich Roter Traminer Freyheit
28日間ステンレスタンクでかもし発酵。500リットル樽1樽のみの生産。グラウアーブルグンダーより太くしっかりした味わい。(樽からの試飲) 1週間このままおいておいても大丈夫なので二酸化以降無添加もできるけれど、それが目的ではないとのこと。目的は、旨味や色を自然に抽出してきれいなワインを造ること。

2014 ハインリッヒ・ノイブルガー・フライハイト / Heinrich neuburger Freyheit

24時間低温浸漬。酸味がきれいに残りそうだったので、全房発酵。ノンフィルターで瓶詰め。修道士小屋の50年の古木とライタベルグの30から35年の畑のブレンド。洋梨のようなフルーツのアロマ。少し還元あり。二酸化硫黄は瓶詰め前に10mg添加。少し還元あり。これはライトヴァインのカテゴリー。

2013 DAC シャルドネ・ライタベルグ / Chardonnay Lithaberg
ミネラリーエレガントな辛口。瓶詰め前に25gの二酸化硫黄添加。きりっとした印象。2015年9月瓶詰め予定。樽とステンレスでのシュールリーを組み合わせて熟成。


2013 DAC ヴァイサーブルグンダー・ライタベルグ / Weisserburgunder Lithaberg
5月瓶詰め。なめらかな口当たり。ボリュームと複雑性の高い味わい。

[赤ワイン]

収穫はザンクトローラント→ツヴァイゲルト→メルロー→ブラウフレンキッシュの順番。ライタベアグは標高が300ー400メートルあるため、収穫は毎年1、2週間遅くなる。ゴルス周辺は標高140メートル。

2013 ハインリッヒ・レッド / Heinrich Red
品種:ブラウフレンキッシュ50%、ツヴァイゲルト40%、ザンクトローラント10%
畑:ライタベルグ20%、ゴルス80%

1年間開放タンクで熟成。ハインリッヒの赤ワインのカジュアルライン。わずかに塩味のようなミネラルとヨードを感じるアロマ。タンニンはソフトで少しハーブのような青さがあり味わいをひきしめている。全体としてはやさしい飲み口の食事に合わせやすいワイン。二酸化硫黄は30ミリ、アルコール12.5%



2013 ハインリッヒ・ツヴァイゲルト / Heinrich Zweigelt


1年間開放発酵槽と500リットルの古い樽(10%)を組み合わせて約2週間発酵。タンクと木樽を組み合わせて熟成。除こうは100%。ライタベアクのぶどうとゴルスのぶどうを半分ずつ使用。赤い凝縮したフルーツのアロマと果実味。かつおぶしのようなアミノ酸系の旨味たっぷり。タンニンはソフト。

2013 ハインリッヒ・ブラウフレンキッシュ / Heinrich Blaufränkisch
開放タンクと500リットルの小樽を組み合わせて発酵。2013年は夏の終わりに寒暖のさがあったため、洗練された味わいになった。シルキーでなめらかな黒いフルーツとフレッシュな酸味。ツヴァイゲルトの明るさとは異なる静謐な印象。

2013 ハインリッヒ・ザンクトローラント / Heinrich St. Laurent
木製の開放タンクで発酵、500リットルの小樽で熟成。5000本から10000本生産。アロマティックでピノノワールぽい繊細さ。果皮が薄いためタンニンもソフトでシルキー。

2013 ハインリッヒ・ピノ・ノワール・ドルフラーゲン / Heinrich Pinot Noir Dorflagen
緩斜面のゴルスの畑のぶどうを使用。ステンレス発酵させ、3000リットルの木樽で6ヶ月間熟成。ピュアでジューシーな果実のアロマ。余韻にフレッシュな酸味とフルーツが残る。ビオのピノにみられるようなみずみずしさと軽やかさ。二酸化硫黄は20ミリグラム添加。

2013 ハインリッヒ・ピノ・ノワール・ライタカルク / Heinrich Pinot Noir Leithakalk
ライタベアグにある畑のぶどうを使用。30%が粘板岩、70%は石灰岩土壌。ドルフラーゲンより黒い果実味主体でタンニンもきめ細かくたっぷり。まだ固く高級感のある味わい。

2013 ハインリッヒ・ブラウフレンキッシュ・ライタベアグ / Heinrich Blaufränkisch Leithaberg


ライタベアグにある畑のぶどうを使用。粘板岩と石灰岩が混ざった土壌。3000リットルの開放桶で発酵、500ミリリットルの樽で18ヶ月熟成。梅やレッドチェリーの赤い果実のアロマ。石灰からくるミネラルと酸の高さのため、涼しい印象の味わいに。タンニンも固め。

2013 ハインリッヒ・パノービレ / Heinrich Pannobile
品種:ツヴァイゲルト55%、ブラウフレンキッシュ45%
評価:falstaff 2015/16 :91-93pt
ゴルス周辺のぶどうを使用。赤いフルーツの凝縮感。ややミントの清涼感。

2013 ハインリッヒ・ブラウフレンキッシュ・アルタベルグ / Heinrich Blaufränkisch Alter berg



品種:ブラウフレンキッシュ
ライタベアグのアルタベルグ。赤紫蘇と黒いフルーツのアロマ。ピノノワールのような繊細な印象。シルキーなタンニンがあり、ひんやりとした口当たり。まだ固いが、熟成したらおもしろそう。

2013 ハインリッヒ・ガバリンツァー / Heinrich Gabarinza
品種:ツヴァイゲルト、メルロー、ブラウフレンキッシュを4:4:3
評価:falstaff 2015/16 :92-94pt
畑は森だった場所にある。500リットルの樽で熟成。そのうちメルローは新樽。ワイルドベリーのジャム、オレンジの皮、チョコレートなどの甘みを想像させるアロマとクローヴのようなスパイスのアロマ。ボルドー右岸のワインにジンファンデルの陽気さとサンジョベーゼの酸味をブレンドしたような印象(とメモってありました。。もう一度飲んでみないとな)

2012 ハインリッヒ・ザルツベアグ / Heinrich Salzberg
品種:ツヴァイゲルト、メルロー
評価:falstaff 2015/16 :94-96pt
ブラックチョコレート、熟したチェリー、プラム、香木などの複雑なアロマがあります。酸味と果実味のバランスはよく、タンニンはこなれています。