Georgium
ゲオルギウム
URL |
https://www.georgium.at/ |
設立 |
2008年 |
本拠地 |
Sankt Georgen am Langsee(ザンクト・ゲオルゲン・アム・レング) |
当主 |
Marcus Gruze & Uta Slamanig(マルクス・グルツェ&ウタ・スラマニク) |
畑の総面積 |
3ha |
資料提供 |
DIONY |
❦ 詳細・歴史
シュタイヤーマルク西隣、Kärnten(ケルンテン)州のレング湖のほとり、ザンクト・ゲオルゲン・アム・レング村にWeingut Georgium(ヴァイングート・ゲオルギウム)はあります。
シュタイヤーマルク州の州都オーストリア第二の都市グラーツより車を西南西に2時間走らせた山々に囲まれた場所です。
マルクス・グルツェとウタ・スラマニク夫妻は、2008年、この村で3haの畑を取得しワイン造りを始めました。万物に敬意をもって向き合える者だけが真の恩恵を得られる、というビオディナミの神秘的な精神性・考え方がとても好きで、ビオディナミ農法で畑・ブドウ造りを始めます。
❦ 畑
ブドウは、シャルドネ、ピノブラン、ピノグリ、ピノノワールというブルグンダー系品種(ピノ系品種)のみにフォーカスしています。
3haの畑の土壌は、砂礫とシスト(粘板岩)がベースとなっており表層の粘土土壌のいたるところには石灰の層が非常に多く通っています。この土壌が彼らのワインの特徴でもある集中したミネラルと塩気を与えてくれます。
畑は湖のほとりから山に向かった傾斜地にあり、その影響で繊細なミクロクリマを有し、湖からの風が畑の畝を通っていく為、常に循環された心地よい空気に満たされております。
夏は暖かくとても乾燥した気候で、秋の気候は昼と夜の寒暖差が非常に激しく、昼間はしっかり日照を得られ暖かいですが、夜にはとても冷えこみます。収穫前の最後の生育期にこの気候は特徴的なアロマとクオリティをうみ出すアドバンテージとなっています。
❦ 醸造
ブドウがしっかりと熟す10月中旬から例年収穫を始め、発酵終了後、ワインは瓶詰までに12 ~ 48 ヶ月間ゆっくりと落ち着かせ寝かせられます。発酵は安定して始まり、ゆっくりとそして長く続きます。セラーではワインに出来る限りストレスを与えないよう注意しており、人為的な介入を極力しないよう努めています。
〝ワインは低温下で落ち着いて発酵し、液体が熟すまで、大樽の中で澱と共に12 ~ 48 ヶ月間その必要な時間をできるだけ長くゆっくりと旅をするんだ〟といいます。
収穫~瓶詰め前までワインに一斉何も添加しませんし、濾過や清澄も一切しません。酸化防止剤は瓶詰め前のワインの個性をみて、必要だと感
じた時のみ極少量添加します。毎年、わずか約7,000本が彼らの総生産量です。
〝ワインはすでに畑で出来上がっている〟という信念のもと、セラーの中ではその年のブドウの本質と自然な成長をただ見守ることに重きを置いています。