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Weingut Leth

ヴァイングート・レート

ヴァイングート・レートの写真1 ヴァイングート・レートの写真2 ヴァイングート・レートの写真3
URL http://www.weingut-leth.at
設立 1960年
本拠地 Fels al Wagram(フェルス・アル・ヴァーグラム)
当主 Franz Leth(フランツ・レート)
畑の総面積 42ha
資料提供 Estate Wines


❦ 詳細・歴史

ヴァーグラムのワイン産地は、ドナウ川の北岸、ウィーンとクレムスタールの間に位置するテラス状の畑に広がっています。土壌は、オーストリアを代表する品種グリューナー・ヴェルトリーナーと最も相性がよいレス。レート家は、その中でも最良と呼ばれるフェルス村Felsにあります。1960年に父が築いたワイナリーを運営するのはフランツ・レート。栽培・醸造の専門学校を卒業した後、ドイツ・ヴュルテンベルクで修業ののち家業に加わりました。最近では、22歳の息子フランツ・ジュニアがセラーマスターとして活躍しています。

小さい頃から父が働く姿を見て育った彼は「ワイン造りこそ天職」と仕事をエンジョイしています。父に代わってワイン造りの指揮をとるようになった時、フランツがめざしたのは、大量生産ではなく、高い品質のワインを造る小さな生産者になること。当時はまだ1985年に起こったワインスキャンダル(オーストリアワインの一部にジエチレングリコール不凍液が混入していた)の影響が尾を引いていたそうです
「ヴァーグラムのレス土壌は、オーストリアいやヨーロッパで一番グリューナー・ヴェルトリーナーに向く」とフランツ。またその親戚筋であるローター・ヴェルトリーナーは、古い歴史をもちながら今ではあまり生産されない品種ですが、ここヴァーグラムの名産であり、レートのフラッグシップ・ワインです。
「私たちは特にビオロジック認証を得ていない。それは団体に加盟するのでなく、葡萄の木がべと病などの病気にさらされた時自分たちの方法で対処したいから。しかしこの25年間除草剤は使っていないし、その他の農薬もできる限り少量を心がけている。我々の土地はハンガリーからの温かいパンノニア気候とヴァルドフィアテルの森からの冷たい空気が循環する理想的な環境で、もともと潅漑も必要としない。カバークロップを施した畑は植物や昆虫たちの宝庫」
 醸造面では「葡萄の自然なフレイバーをボトルに詰める」のがポリシーで、できるだけ人為的解除を少なくするために、葡萄を健康で完熟の状態で収穫し、野生酵母で醸造しています。


❦ 畑

総栽培面積42ha
 フェルスFelsは、ヴァーグラムの北西部にあるトップ・サイトで、ブルンタールBrunnthal、シャイベンScheiben、シャフラーベルクSchaflerberg、シュタイナグルントSteinagrundなどの卓越した畑は、220〜350mの高さの南向き斜面に位置しています。土壌はところによって石灰石を40%も含むレス。
 特にシャイベンScheibenの畑の樹齢40年以上の葡萄を、わずか35hℓ/haという低収量で収穫して造るグリューナー・ヴェルトリーナーとローター・ヴェルトリーナーがレート家のフラッグシップ・ワインです。
またツヴァイゲルト、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの赤品種は全体の25%を占めています。
 もう一つ、ユニークな試みとして、フランツの父、フランツ・シニアによるオーストリア初の「葡萄品種ミュージアム」があります。
「かつてはゲミシュター・サッツGemischter Satzといって多くの種類の葡萄品種の混植、混醸が普通だったが1950年代以降に、一つの畑に一つの葡萄品種を植えることが定着して以来、失われてしまった尊い品種が多くある。父は各品種あたり15本の葡萄樹を植え遺伝子として残そうとしている」
すでに絶滅したもの、実用には至らなかったものなどのマイナーな品種も含め、なんと220もの葡萄品種が植えられています。1996年からはそのうち70の品種、それぞれ15〜20リットルを醸造して保管しています。
「ホイニッシュHeunisch、シルバーヴァイセSilberweisse、グリュンリングGruenlingなど、オーストリアの忘れられた宝物に興味のある方はぜひ一度おいでください!」


❦ 醸造

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