Weingut Nigl
ヴァイングート・ニグル
❦ 詳細・歴史
以前は収穫した葡萄を協同組合に収めていましたが、1997年醸造学校を卒業した現・当主のマーティンがワイナリーを設立すると、たちまちアメリカや北欧諸国で大人気になりました。
クレムスタール地域の北西部、クレムス川沿いのセンフテンベルク村はヴァッハウ地域に近く、土壌もヴァッハウに特徴的なプライマリー・ロックが主体です。昼間の十分な日照で生まれるアロマを、夜間には背後のヴァルドフィアテルの森からから来る冷たい空気がキープすることから、エレガントなワインが生まれます。
もともとアグリツーリズムに興味があったというマーティンは、2005年に、築800年の屋敷を改装して小さなオーベルジュをオープン。シェフのヘルムート・ヴィルヘルムストッターは、地元の食材を上手に使ったモダンな料理を提供。もちろんニグルのワインは完璧なラインナップで揃っています。
ニグルは、クレムスタール、カンプタールを中心に、優良生産者で構成されるグループ、オーストリア伝統醸造所連盟Osterreichisch Traditionsweinguterのメンバーです。
栽培面積 25ha
「ワインは畑で造られる。グラス1杯のワインを飲めば、原料の葡萄がどのように育てられたかかがわかる」、それがマーティンのモットーです。収穫にいたるすべての作業を適当なタイミングで行うために、毎日畑に出ては葡萄の状態に気を配っています。
マーティンが目指すのはアルコール度の高いフルボディなものではなく、畑の個性が詰まった葡萄から、果実味、フィネス、ミネラルを抽出したエレガントなワインです。完璧に熟した葡萄は手摘みで収穫し、野生酵母を使ってステンレスタンクで自然に醗酵させています。
ホッケカーHochaker、ゴールドベアクGoldbergなどいくつもの優良な畑がありますが、中でも一族が大事にしているのがピリPiri。南向きのプライマリー・ロックの急斜面で作られるグリューナー・ヴェルトリーナーやリースリングは、果実味にたっぷりで透明感にあふれています。
ピリの畑の中でも、樹齢35〜40年のグリューナー・ヴェルトリーナーとリースリングそれぞれで仕込むプリヴァトPrivat(リゼルウ゛にあたる)は、繊細でエレガントながら芯の強さを秘め、まさにマーティンの人柄を表したようなワイン。一方、ツヴァイゲルト、ザンクト・ラウレント、メルロなど黒葡萄をブレンドしたポイントPointは、ベリー、プラムなどのチャーミングな香りと凝縮感が詰まっています。
ちなみにオーストリアではスクリューキャップを使用する動きが高まっていますが、マーティンは十分に研究を重ねた結果、ハイクオリティなワインにもこれを取り入れています。
❦ 畑
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❦ 醸造
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