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Pichler Krutzler

ピヒラー・クルツラー

ピヒラー・クルツラーの写真1 ピヒラー・クルツラーの写真2 ピヒラー・クルツラーの写真3
URL http://www.pichler-krutzler.at
設立 2007年
本拠地 Dürnstein(デュルンシュタイン)
当主 Elisabeth Pichler-Krutzler & Erich Krutzler(エリザベス・ピヒラー & エーリヒ・クルツラー)
畑の総面積 13ha
資料提供 Firadis


❦ 詳細・歴史

歴史的銘醸地において、既成概念にとらわれず自然な真のテロワール表現に迫る。 「ヴァッハウの新世代の台頭」と取り上げられ、今や父親をも超える勢いで成長を続けるこのワイナリーは、絶対に見逃してはならない。

ピヒラー・クルツラーはオーストリア屈指の銘醸地ヴァッハウの東部デュルンシュタイン村にワイナリーを構える。ピヒラーという名前は、この国のワイン通であれば誰もが耳にしたことのある名前であるが、ヴァッハウ出身の現オーナー、エリザベス・ピヒラーはかの著名なF.X.ピヒラーの娘にあたる。彼女の夫エーリヒ・クルツラーも赤の名産地ブルゲンランドでブラウフレンキッシュの名手として名高いクルツラー家の出身である。お互いに共通のバックグラ ウンドを持つ、いわばサラブレッドである彼らが20067年に立ち上げたのがピヒラー・クルツラーである。
所有する13haの畑はデュルンシュタイン村周辺に広がり、ヴァッハウ東部 で最高峰と名高いリート(Ried=区画の意で、フランスでいうクリュの概念)であ るケラーベルクやロイベンベルクに加え、すぐ東隣りのクレムスタルで別格扱いのリートであるファッフェンベルクなどを含む。

ピヒラー・クルツラーがヴァッハウのその他の生産者から人目置かれている理由の一つにヴィネア・ヴァッハウと呼ばれる生産者組合に所属していないと いう点がある。この組織では、買いブドウを使わずに最もピュアで表現豊かなワインを造ることをモットーに、アルコール度数に準じて独自の格付け(シュタ インフェーダー・フェーダーシュピール・スマラクト)が制定されている。これに 対してピヒラーは「アルコール度数によってワインをカテゴリ分けするのはナン センス」という考えであるため、似たようなアルコール度数規定を持つクレムス タルでも彼らは産地名を名乗らずにあえて広域のニーダーエスタライヒとして ワインをリリースしている。高いアルコール度数を生み出すブドウの熟度に固 執するのではなく、品種と畑、そしてヴィンテージの組み合わせの中で自分たちが完璧だと感じるワインを造ることがピヒラーの哲学なのである。

WAからは「読者は絶対に見逃してはならない」「息をのむほどの品質で、今 や即完売してしまう」と大絶賛。さらに本誌では、ヴァッハウには既に偉大な2つのピヒラー(F.X.ピヒラーとルーディ・ピヒラー)がいながらにして、今注目すべきはピヒラー・クルツラーであると2者を押しのけての太鼓判で、リースリング の神と呼ばれる評論家スチュアート・ピゴットから成長の著しいワイナリーとして「ヴァッハウの新世代の台頭」と取り上げられている。今や父親をも超える 勢いで成長を続けるこのワイナリーは絶対に見逃してはならない。


❦ 畑

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❦ 醸造

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