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Domaine Kirrenbourg

ドメーヌ・キレンブール

ドメーヌ・キレンブールの写真1 ドメーヌ・キレンブールの写真2 ドメーヌ・キレンブールの写真3
URL https://www.domainekirrenbourg.fr/vigne
設立
本拠地 KIENTZHEIM(キンツハイム)
当主 MARC RINALDI(マルク・リナルディ)
畑の総面積 10ha
資料提供 Arkcellars


❦ 詳細・歴史

1930年初頭マルタン・シャッツェル氏が自分で瓶詰めを開始。Domaine Martin Schaetzelとなる。1998年ジャン・シャッツェル氏がBIOに転換しAB取得。 2015~2016年オーナーであるリナルディ氏がDomaine Martin Schaetzelを買収しキレンブールを設立。 キンツハイムの新しいセラー設立し、Grand CruSchlossberg5haとGrandCruBrand4haからスタートする。
ブドウ園のバイオダイナミック農法への転換とファーストヴィンテージとなる。(2015年) 2017年更に追加する。Schlossberg7ha、Brand3haとなり10ha。
2019年Domaine Martin SchaetzelをDomaine Kirrenbourgと統合する。ピノノワール24%、リースリング51%が主となる品種。 この10haのグランクリュが所有するアルザスの生産者は稀。 10haで出来たワインもしくは葡萄を厳選し、グランクリュ、2nd(デクラッセ)、3rdとデクラッセを活用

Samuel Tottori ゼネラルマネージャー
Domaine kirrenbourgを管理するGM.クエンツ・バスのエステートを15年間管理した後、Kirrenbourgに参画。 参画後、デュルクハイムのDomaineHurst買収し管理も兼任。アルザスの新しい可能性を切り開く若きGM。
Ludovic ワインメーカー
ワインメーカーであるLudvic。Albert Mann、MarieThérèzeChappazなどでキャリアをスタート。私は Kirrenbourgプロジェクトの技術的責任を引き受けたいと思いました。シュロスベルクの花崗岩のテロワールを こよなく愛し、過度な人事介入・技術を使わずに、最も純粋な自然を表現したワインを作ることを信条。アルザ スピノノワールを代表するワインメーカー。
Domaine名由来のLieux-dit Kirrenbourg
Riesling Grand Cru Schlossberg K この”K"はDomaine名の由来にもなっているLieux-dit kirrenbourgを指す。
とても冷涼なLieux-ditで、Grand Cru Schlossbergの東に位置。地下深くに水源があり、しかも森林が近いので干ばつの心配がないのが特徴。土壌はすぐ隣 を通過する地質学的断層があるため、複雑で豊かです(少し粘土も混ざる土壌)これにより贅沢で幅の広いワインとなる。




❦ 畑

Grand Cru Schlossberg ケインツハイム 標高230~400m 畑の向き:南
コルマールから8km、ワイス渓谷を見下ろすようにケインツハイム村の端からカイゼルスベルグの中世のお城まで広がるシュロスベルグ。特級畑の総面積は 80.28ヘクタール、急勾配の斜面なためテラス状の段々畑での栽培が必要です。中世時代に建てられた数百mの石垣が畑を支え、以来定期的に修復されてい ます。 調和の取れた構成の区画は、標高230~400mの間にテラス状の畑が幾重にも重なっています。畑の大部分はBixkoepfelの丘の中腹に位置し、南の方角を向 いています。ほんの一部が東の方角を向いています。
『ミクロクリマ』
ヴォージュ山脈によって、西から定期的に訪れる悪天候から守られているため、シュロスベルグは年間平均気温が10°Cを超える非常に穏やかな気候に恵ま れており、年間平均降雨量はやや少なく500~600mm さらにシュロスベルグはブドウ栽培に適した気流の恩恵も受けています。8月末カイゼルスベルグ渓谷の奥からブドウ畑に流れ込む冷たい風がブドウのゆっ くりとした成熟をうながし、その結果見事なフィネスを備えたアロマが生まれる。
急斜面に広がっているため、非常に日当たりのよい特級畑です。 根源岩を構成するのは、カイゼルスベルグの黒雲母花崗岩とミグマタイト(片麻岩と花崗岩の混合)の変成岩によって結晶化した物質です。
土壌の深さは基本的に30~40cmで、125cmを超えることはありません。土の粒度は細かい粒子の少ない、0.05mm以上の砂質シルト土壌ですが、砂が豊富 に含まれています。 粒子が粗いと同時に粘土質でもある砂質土壌は、様々な種類のミネラル成分(カリウム、マグネシウム、フッ素、リンなど)を豊富に含み、保水性の低い 真砂土を構成しています。 土壌酸度は低くpH6.1~6.9です。十分な量のリン酸とカリウムと様々なミネラル成分が含まれているため、ある種の豊かさを備えた土壌です。その代り、 有機物質の含有量は比較的低めです。 シュロスベルグ特級畑の主要品種は、花崗岩土壌のテロワールが持つミネラルの潜在能力を上手に表現することができるリースリングです。 1世紀以上も前からリースリングをグラン・クリュ・シュロスベルグの主要品種とすることで、代々の生産者は、土壌と品種の素晴らしい組み合わせを大切 に守り続け、その品質の向上に努めてきたのです。 このテロワールではゲヴュルツトラミネールやピノ・グリ、ミュスカも栽培されていますが、ほとんどは麓付近の区画に集中。


❦ 醸造

醸造はブドウ栽培の論理的です。ブドウの成分(糖、酸、ミネラル、有機元素)のバランスがテロワールの鍵です。
二重壁のステンレスタンク(DeFranseschi:米)、セラミックタンク(Clayver:伊)、ジャール(nomblot:仏)、有名ブルゴーニュ生産者が使用した古樽(Francois Frere:仏)を使用。
圧搾:ブドウの官能的で迅速な品質をマストに移します。6~10時間掛けてゆっくりと圧搾。
沈降:圧搾後マストを休ませることにより、清澄化。
アルコール発酵:土着酵母によって自発的に引き起こされます。