Château Puygueraud
シャトー・ピュイグロー
❦ 詳細・歴史
シャトー・ピュイグローは1946年、ボルドー有数の名門ティエンポン家のジョルジュ・ティエンポンによって購入されたワイナリー。
二度の世界大戦によって荒廃していた畑を立て直し1970年よりブドウ栽培を開始。1983年にファースト・ヴィンテージをリリースすると一躍ボルドー・コート・ド・フラン(現在のフラン・コート・ド・ボルドー)のトップ・ワイナリーに躍り出ます。
今日ではパヴィ・マカンを再生させたニコラ・ティエンポンが運営しており、コストパフォーマンスの優れたワインを生み出しています。
セカンド・ワインはシャトー・ロリオル。
❦ 畑
シャトー・ピュイゲローの類まれなコストパフォーマンスと洗練された味わいは、ボルドー右岸でも屈指の優れたテロワール(土壌・気候)と、トップシャトー顔負けの徹底した自然派の栽培管理によって生み出されています。
畑はボルドーの「コート・ド・フラン」地区にあり、サン・テミリオンから続くドルドーニュ渓谷を見下ろす高原(プラトー)に広がっています。
【恵まれた高標高】
畑の最高標高は約117メートルに達し、ボルドー右岸の中では非常に高い場所に位置しています。この高さが畑の通気性を良くし、病害をプロテクトするとともに、ワインに美しい酸をもたらします。
【理想的な土壌構成】
表土は粘土石灰質土壌で、下層には「アステライト石灰岩(星形の化石を含む上質な石灰岩)」、泥灰土、粘土が重なっています。粘土がブドウに力強い骨格を与え、石灰質がシャープなミネラル感とエレガンスを与えます。
❦ 醸造
【緻密な区画管理】
約40ヘクタールの畑はさらに67の細かい区画に細分化され、土壌やブドウの成熟度に合わせて管理されています。
【手摘み収穫と選別】
糖度や酸度のデータだけでなく、実際に醸造家がブドウの果実を口にして「フェノール熟度(種や皮の熟し具合)」を見極め、すべて手摘みで収穫します。
果実が持つポテンシャルと、コート・ド・フラン地区特有の粘土石灰質土壌のキャラクターをそのままワインに写し取るため、過度な抽出(無理な色付けや渋みの引き出し)を行わないのがティエンポン流です。
【使用タンク】
主にステンレスタンクおよびコンクリートタンクが使用されます。
【マセレーション/果皮浸漬】30〜35日間にわたり、じっくりと時間をかけて果皮から色や旨味を抽出します(ロング・マセレーション)。
【マイクロ・オキシジェネーション/微少酸素供給】
発酵中の果皮の層(マール)の下で、ごくわずかな酸素を吹き込む技術を採用。これにより、メルロー由来の豊かな果実味をしなやかで丸みのあるタンニンへと安定させます。【熟成期間】
ヴィンテージにより12〜16ヶ月(または最大18ヶ月)じっくりと熟成されます。
【新樽比率】
ワインが樽の風味に負けてしまわないよう、新樽の比率は約30%〜40%に抑えられ、残りは1〜2年使用した古樽が使われます。
【シュール・リーと細心の澱(おり)管理】
熟成の最初の6ヶ月間は、ワインを「細かい澱(ファイン・リー)」の上で熟成させるシュール・リーを行います。味わいに豊かなコクと複雑さが加わります。また、過度な澱引き(移し替え)をあえて行わないことで、ワイン本来のピュアな果実味を守っています。