Château Cantemerle
シャトー・カントメルル
❦ 詳細・歴史
シャトー・カントメルルはオー・メドックに位置するメドック格付け5級シャトー。
シャトー・カントメルルの歴史は中世1147年にカントメルル荘園領主がいた頃から文献に残っていますが、シャトー・カントメルルとしてブドウを栽培し始めたのは16世紀に入ってからです。
1579年、ヴィルヌーヴ一族(後の1600年にはヴィルヌーヴ・ド・デュフォールとなる)に取得されて以来19世紀まで所有されています。このヴィルヌーヴ・ド・デュフォール管理のもと、シャトー・カントメルルはフランス国内外のワイン愛好家たちから人気のシャトーとなります。
19世紀半ばには1855年のメドック格付けで5級に指定される等全盛期を迎えますが、1880年にはベト病やフィロキセラが蔓延するなど深刻な被害を受けました。
1892年にはデュボス家に売却されましたが、かつての栄光を取り戻す事が出来ません。第二次世界大戦後には25haの畑にまで縮小しました。
1981年にはSMABTP社に買収され、緩やかに復調の兆しを見せます。
一般に軽くエレガントなボルドーとの印象が強いシャトー・カントメルルですがここ10年以内に造られたものは奥行きと壮大さを兼ね備えており、メドック格付けの中でも最もコストパフォーマンスの良いワインが造られています。
❦ 畑
土壌;珪土混じりの砂利質土壌に94haを所有。うち栽培は91ha。
作付け比率;カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー30%、カベルネ・フラン6%、プティ・ヴェルド4%でブドウの平均樹齢は30年。
密植度;9600本/ha
収量;50〜55hl/ha
収穫;選果を行いながら手摘み
❦ 醸造
選果したブドウは更に醸造所にて4台の選果台を使って4人で厳重な選果が行われます。
キュヴェゾンは28〜30日間。
トロンセ産のオーク樽(新樽50%)を用いて12ヶ月熟成の後にアッサンブラージュし4ヶ月間タンク熟成。
清澄は行いますが、瓶詰め前の濾過は行っていません。