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Château Margaux

シャトー・マルゴー

シャトー・マルゴーの写真1 シャトー・マルゴーの写真2 シャトー・マルゴーの写真3
URL http://www.chateau-margaux.com/
設立
本拠地 Margaux(マルゴー)
当主 Corinne Mentzelopoulos(コリーヌ・メンツェロプロス)
畑の総面積 91ha


❦ 詳細・歴史

シャトー・マルゴーはマルゴー村に本拠地を構えるメドック格付け1級シャトー。その歴史は1000年も前に遡ることが出来ます。当時はラ・モット・ド・マルゴーの名前で知られており、レストナック家所有となってから今日のシャトー・マルゴーの礎が築かれました。当時の当主ピエール・ド・レストナックによって穀物からブドウへと畑を再構築、ワイン造りをスタートさせます。その後1600年代ドルド家所有となってからブドウ畑が拡大。ボルドーのシャトーとしては珍しいことに今日のシャトー・マルゴーの畑はこの当時からさほど変化していません。
シャトー・マルゴーの現代史は1977年今日シャトー・マルゴーを所有するメンツェロプロスが取得したことに始まります。アンドレ・メンツェロプロスはまず支配人にフィリップ・バレ、ボルドーの著名醸造家エミール・ペイノーを招集し、かつての名声を取り戻すべく畑の改植に加え、醸造設備、セラーを近代化させるなどの改革に乗り出します。
1983年にはフィリップ・バレに変わり、エミール・ペイノーの推薦でシャトー・マルゴーに参画した、醸造学の博士号を持つ若きポール・ポンタリエが支配人に就任します。ポール・ポンタリエの元、2009年にはグラヴィティ・システム、新たな発酵槽の導入やセラーの改築など更なる飛躍を続け、メドック格付け1級にふさわしい最高峰のボルドー・ワインの生産を続けています。
2016年にポール・ポンタリエが亡くなり、後任には1990年よりポール・ポンタリエの元テクニカル・ディレクターを務め、アメリカのイングルニックで醸造責任者を務めているフィリップ・バスコールが就任する予定です。


❦ 畑

シャトー・マルゴーの所有する262haの内80haで赤ワイン用のブドウが栽培されています。赤ワイン用の作付け比率はカベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロー20%、プティ・ヴェルド3%にカベルネ・フラン2%。
2012年以降シャトー・マルゴーは全てビオロジー栽培に転換した畑のものが使用されています。
白ブドウは11ha所有。より石灰質の多い土壌で冷涼なミクロ・クリマを形成しているシャトーの西側の畑で栽培されています。畑の大部分はソーヴィニヨン・ブランが栽培されており、セミヨンは極一部。セミヨンは大体バルクワインとして出荷されています。


❦ 醸造

収穫には30人で構成された5チームの選果チームを含み300人もの人を導入。
発酵はステンレス・タンクと木製槽を併用。キャラクターに応じて区画ごとに醸造するため様々なサイズの発酵槽を所有しています。
新樽率は100%でヴィンテージ、キャラクターに応じて18〜24ヶ月熟成。
シャトー・マルゴーでは使用する樽の大部分を自らのシャトーで生産しています。

パヴィヨン・ブランはソーヴィニヨン・ブラン100%。全房でプレスし、スキンコンタクトを施さずに新樽率33%のフレンチオークで発酵、マロラクティック発酵は行わずバトナージュを施しながら7〜8ヶ月熟成。