Château Palmer
シャトー・パルメ
❦ 詳細・歴史
シャトー・パルメは3級に格付けられていながらもたびたび1級にも匹敵するワインを輩出するボルドーを代表する人気シャトーの1つ。
シャトー・パルメとしての歴史はチャールズ・パーマー大佐が畑を購入してから始まりますが、元々はシャトー・ディッサンの一部で、ディッサンが分割された際にガスク家所有となりシャトー・ド・ガスクと名義変更。夫が亡くなった後マダム・ガスクはこのシャトーをチャールズ・パーマーへと売却し、シャトー・パルメの名前に変わります。
チャールズ・パーマーは1816年〜31年の間に畑を拡大。カントナック、イッサン、マルゴー村の優れた区画を買い集めますが、1843年破産によりペレイル家へと所有権が移りました。ペレイル家は巨額の資本を投入し畑の再構築やシャトーの改善に乗り出します。
1938年に売却され4つの家族による共同経営となりますが、シシェル家とメラー・ベッス家が他の2社から権利を獲得し、メラー・ベッスはボリー・マヌーに買収されましたが変わらず2社による運営が行われています。
2004年よりシャトー・パルメの指揮を取るのはトマ・ドゥルー。トマ・ドゥルーが加入して以来シャトー・パルメは黄金期を迎えておりシャトー・マルゴーに迫るマルゴー最高峰のワインを生産しています。
❦ 畑
55haの畑にはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー各47%、プティ・ヴェルドー6%が栽培されており、平均樹齢は38年。
2008年よりビオディナミ栽培を開始し2014年に完全ビオディナミへと移行。2017年に認証を取得する予定です。
❦ 醸造
光学選果システムを導入し厳格な選果を行い、温度管理の出来るサイズ違いの円錐型ステンレス・タンクで区画ごと、品種ごとに発酵。マロラクティック発酵はバレルで行います。新樽率50〜70%のフレンチオークで18〜20ヶ月熟成。