LINEで送る

Château la Violette

シャトー・ラ・ヴィオレット

シャトー・ラ・ヴィオレットの写真1 シャトー・ラ・ヴィオレットの写真2 シャトー・ラ・ヴィオレットの写真3
URL
設立
本拠地 Pomerol(ポムロル)
当主 Catherine Péré-Vergé(カトリーヌ・ペレ・ヴェルジェ)
畑の総面積 3.25ha


❦ 詳細・歴史

シャトー・ラ・ヴィオレットの歴史も1800年代後半まで遡りますが、ポムロルの中でも最高峰のワインを造り始めたのはここ最近の事です。2005年フレデリック・デュマより購入し、シャトー・ラ・ヴィオレットは2006年よりカトリーヌ・ペレ・ヴェルジェを新しいオーナーに迎えスタートを切りました。以前よりシャトーは偉大なテロワールを所有していることで知られていましたが1960年代より造られているワインは凡庸なものでした。
シャトー・ラ・ヴィオレットはポムロルの丘の上、シャトー・ル・パン、シャトー・トロタノワからそう遠くない場所に畑を有しており、樹齢60年近いメルローが栽培されています。実際多くのブドウはそれ以上の樹齢です。

今日シャトー・ラ・ヴィオレットはポムロル地区で最もエキサイティングなワインの1つで、ワイン・セラー・インサイダーのジェフ・リーヴ曰く数年後最も値上がりするであろうシャトーの1つとの事です。

シャトー・ヴィオレット他、シャトー・ル・ゲイ、シャトー・モンヴィエル、シャトー・トリスタン、シャトー・ラ・グラヴィエールは同じ醸造チームによって運営されており、ペレ・ヴェルジェは他にもアルゼンチンのメンドゥーサに畑を所有しています。

ワインメーカーはマルセロ・ペレリッティ、コンサルタントはミシェル・ロラン。


❦ 畑

3haの畑は現在植え替えが行われており一時期はカベルネ・フランも植わっていましたが現在はメルロー種のみが栽培されています。しかし注意しておかなければならないのは2011年からは僅か1.4haがラ・ヴィオレットの生産に使用されているだけで、これはポムロルで最も見つけ難いワインの1つに挙げられます。
土壌は粘土石灰質土壌と鉄を含む砂礫質土壌。

畑は2つのメイン区画に4つのプロットがあり、最も優れたテロワールの畑はル・パンとトロタノワの間にある区画です。2つ目の区画はフェティ・クリネに近い丘ではない場所にある為これらのブドウは他の所有シャトー、シャトー・モンヴィエルに使用されています。ペレ・ヴェルジェはポムロルに所有する全ての畑で厳格なサスティナブル農法を実行。密植度は高樹齢のもので5500本/ha、若い樹齢のブドウで9900本/haより高く設定されています。

シャトー・ラ・ヴィオレットでは1週間に3日は房ごとの個別の手入れを行う為に費やし、完璧な成熟を果たす為に未熟なブドウを除去。

厳格な選果は別として全てのブドウは手作業で摘まれ、収穫は数回に分けて行われています。収量は非常に低く例えば2009年ヴィンテージでは20hl/ha、2012年では18hl/haでした。


❦ 醸造

収穫と厳格な選果が行われた後、ブドウは60人以上の従業員によって一粒ずつ外され20日間低温浸漬を行った後最高級ソーリー産新樽100%で発酵。平均して年産250ケースと最も探し難く、高級なポムロル・ワインと言われています。現在の若木が成長し、ワインに含めても問題なくなれば生産量も増加するでしょう。

ちなみにシャトー・ラ・ヴィオレットは醸造所、セラーともに所有しておらず、製造はペレ・ヴェルジェが所有するシャトー・ル・ゲイで行われています。