Château Petit Village
シャトー・プティ・ヴィラージュ
❦ 詳細・歴史
シャトー・プティ・ヴィラージュはポムロルに本拠地を構えるシャトーで其の歴史は1785年まで遡ります。そしてデュフレーヌ家が所有していた1831年初めてその名を世に知らしめました。
1919年にはメドックにシャトーを所有するワイン商ジネステ家に売却されましたが、1956年ジネステ家は雹の被害に遭い、改植が必要だった畑に過剰にカベルネ・ソーヴィニヨンを植樹してしまいます。この判断は左岸でのシャトー運営の経験に基づいたものでこれによりプティ・ヴィラージュのカベルネ・ソーヴィニヨンの作付け比率は50%を超え、右岸で最大比率となります。しかし、ポムロルの土壌はカベルネ・ソーヴィニヨンには向かず完全な選択ミスとなりました。
この事態が解消されたのは1971年ブルーノ・プラッツがプティ・ヴィラージュの指揮を取るようになってからの事です。ブルーノ・プラッツは直ぐにカベルネ・ソーヴィニヨンを引き抜き、メルローを植樹。続いて1977年にセラーを改装するとワインの品質は劇的に向上します。ブルーノ・プラッツの改革は1989年にAXAグループに売却された事で終わりましたが、AXAグループはジャン・ミシェル・カーズ他優れた醸造チームを投入。カーズの引退後もクリスチャン・セリによる改革のもと今日ではポムロルでもトップクラスのシャトーとして知られています。
❦ 畑
所有する畑は11ha、砂利が多く、鉄分を含んだ底土はワインに個性を与えています。作付け比率はメルロー75%、カベルネ・フラン18%、カベルネ・ソーヴィニヨン7%。
❦ 醸造
発酵はサイズの異なる、温度管理の出来るコンクリート・タンクでマロラクティック発酵はバレルで行います。新樽率70%のフレンチオークで15ヶ月熟成。