Côte Chalonnaise / コート・シャロネーズ地区

コート・シャロネーズ地区



コート・シャロネーズ

コート・シャロネーズはコート・ド・ボーヌ南部に続くワイン産地で、ドゥーヌ渓谷とグローヌ渓谷の間に南に向かって広がっています。行政上はブルゴーニュ地域圏ソーヌ・エ・ロワール県に位置しています。ソーヌ・エ・ロワール県は山梨県と2000年に姉妹都市提携を結んでいます。ブルゴーニュ・ワインと言えばコート・ドール又はシャブリ地区のワインをイメージしますがコート・シャロネーズもブドウ畑が全域に広がっており、お求めやすい価格帯でも優れたワインが生産されています。


気候と土壌

コート・シャロネーズは北部のコート・ドールやシャブリ&グラン・オーセロワ地区と同じように大陸性気候に分類されますが南に行くにつれて地中海性気候の影響を受けます。コート・ドールに比べて穏やかな丘陵が続いており、標高は250m〜350mのところでブドウが栽培されています。また北側は東向き斜面ですが、西側には東向き以外にも西向き斜面があるなど多様性に富んでいます。土壌も北側に見られる石灰質土壌から南側に見られる泥灰質土壌までありワインに異なるキャラクターを与えてくれます。


ワインのスタイル

コート・シャロネーズではブルゴーニュの主要品種であるシャルドネとピノ・ノワールの他に土壌や地中海性気候の影響も受ける事からアリゴテとガメイが造られています。フレッシュかつフルーティーな辛口の赤、白、ロゼワインが主流で5年程の熟成に耐える早飲みのワインが多いですが、10年以上の熟成に耐えるスケール感のある堅牢なワインも造られており変化に富んでいます。A.O.P.最高の格付けであるグラン・クリュはありません。プルミエ・クリュもコート・ドールに比べて多くはありませんが高品質なワインが造られています。


村名アペラシオン

コート・シャロネーズの村名アペラシオンは北からブーズロン、リュリー、メルキュレ、ジヴリー、モンタニーの5つ。ブーズロンを除く4つの村名アペラシオンにはプルミエ・クリュがあります。


その他のアペラシオン

村名アペラシオン以外にはこの地域全域をカヴァーする地区アペラシオンであるブルゴーニュ・コート・シャロネーズがあります。全域をカヴァーすると言いましたが実際に造られているところはブーズロンの西、クーショワ地区で造られているワインがこのアペラシオンを使っています。赤とロゼはピノ・ノワール、白はシャルドネから早飲みのワインが造られています。