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Hospices de Beaune

オスピス・ド・ボーヌ

オスピス・ド・ボーヌの写真1 オスピス・ド・ボーヌの写真2 オスピス・ド・ボーヌの写真3
URL http://www.hospices-de-beaune.com/index.php/hospicesdebeaune/Le-Domaine-viticole/Historique
設立 1443年
本拠地 Beaune(ボーヌ)
当主 Christie's(クリスティーズ)
畑の総面積


❦ 詳細・歴史

オスピス・ド・ボーヌは栄光の3日間に行われるチャリティー・オークションで有名なボーヌにある慈善施療院。

オスピス・ド・ボーヌは貧困と飢餓に喘ぐ中1443年に、後にブルゴーニュ公国宰相となるニコラ・ロランと其の妻ギゴーヌ・ド・サランによって、貧しい病人を支援するオテル・デュー・ド・ブルゴーニュとして設立されました。ニコラ・ロランは畑を寄進。そこで取れたブドウで造るワインを販売し、収益に当てる事でオスピス・ド・ボーヌを存続させます。すると徐々にブルゴーニュの地主たちが畑を寄進し始め、今日では60haの畑を所有するまでに至りました。
1859年に初めて新ヴィンテージのワインがオークション形式で販売されます。この伝統は今でも続いており、今日では11月の第3日曜に開催され、その前日2日間を合わせて栄光の3日間と呼ばれるブルゴーニュ最大のワイン・フェスティバルが開催されています。
1952年に慈善病院としての機能はなくなりましたがオークションで得られた収益は現在も恵まれない人たちへの医療サービスとして使われています。
またこのオークションは最新ヴィンテージのワインを瓶詰めされた状態ではなく樽に入った状態で売買、落札者が委託したネゴシアンによる熟成、瓶詰めが行われます。オスピス・ド・ボーヌのオークションが注目される理由の1つに、このオークションでは最新ヴィンテージのテイスティングが出来ることからワインの相場に大きな影響を与えるためです。

2005年にはブルゴーニュ・ワインのエキスパート、アンソニー・ハンソンMW率いるクリスティーズに運営が一任されました。


❦ 畑

今日60ha所有するオスピス・ド・ボーヌですが大部分をグラン・クリュ、プルミエ・クリュで占め、20人程のスタッフで自然な栽培が行われています。
またオスピス・ド・ボーヌの特徴として、テロワールを大切にするブルゴーニュにしては珍しく様々な区画をブレンドして造られています。
これは畑を寄進してくれた人たちに敬意を表し寄進者の名前入りキュヴェで出す為に様々な畑がブレンドされる事から。


❦ 醸造

醸造責任者は
1900年代前半〜40年代あたりまで? ラウル・ドニとその父、祖父
1976〜1988 アンドレ・ポルシュレ
1989〜1993 ローラン・マス?
1994〜1999 アンドレ・ポルシュレ
2000〜2014 ローラン・マス
と変遷し、2015年よりオスピス・ド・ボーヌでは初めてとなる女性醸造責任者リュディヴィーヌ・グリヴォーが就任。
リュディヴィーヌ・グリヴォーはオスピス・ド・ボーヌで責任者になる前はアロース・コルトンの名門ネゴス、ピエール・アンドレの醸造責任者を務めています。
また1982年〜1995年の間は後にクロ・ド・タールの品質を大きく改善させたシルヴァン・ピティオもワインメーカーを務めました。