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Clandestin

クランデスタン

クランデスタンの写真1 クランデスタンの写真2 クランデスタンの写真3
URL https://www.champagneclandestin.fr/
設立 2016年
本拠地 Landreville(ランドルヴィル)
当主 Benoit Doussot(ブノワ・ドゥソ)
畑の総面積
資料提供 WINE TO STYLE


❦ 詳細・歴史

ブルゴーニュの感性で造る革新的シャンパーニュ

オーナー醸造家のブノワ・ドゥソ(Benoit Doussot) は、シャンパーニュ地方で最も新進気鋭な生産者の一人です。
伝統を重んじるフランスのワイン業界では、若い生産者のキャリアは基本、契約畑からスタートします。そこから徐々に、先祖より代々伝わる畑の栽培を許され、そのブドウから一族のドメーヌとは異なるビジョンを持って、小規模なプロジェクトを行うというストーリー展開が通例です。

ブルゴーニュ出身のブノワは受け継ぐ家族のブドウ畑が無かったことから、シャンパーニュに移住し、従来とは異なるモデルでビジネスをスタートさせます。
当時Côte de Bar 地区の一部ではビオロジック農法に転換し、より高品質な自然農法のブドウが栽培されるようになっていましたが、そのブドウに高い価値をつけようとする買い手はあまり多くいませんでした。そこでブノワは、苦戦を強いられた栽培家達とタッグを組み、才能ある彼らのポテンシャルを引き出すベストな方法はないかを考え、シャンパーニュ・クランデスタンを2016年に誕生させます。クランデスタンは「隠された」、「秘密」、「覆面」等を意味し、Côte de Bar 地区の 7つの異なる村にまたがる特定の土壌のタイプと、畑の斜面の向きの違い等をフィーチャー・探求する新しいブランドです。

シャンパーニュに移住前、ブノワはボーヌでワイン造りを学び、ムルソーのJean-Philippe Fichet のもとで知識を深めました。その後、アンセロム・セロスのもとでワイン造りを学んだベルトラン・ゴトゥロ率いるヴェット・エ ・ソルベで修行を重ね、ナチュラル・スタイルのシャンパーニュ造りを修めます。そして、オーブ県の最も優れたクリマとテロワールを表現する目的で2016 年に独立し、設立したメゾンがクランデスタンです。

クランデスタンのワイン造りはオーブ川のさまざまな地層を理解することから始まります。著名な土壌学者であるクロードとリディア・ブルギニョン夫妻の協力を得て、この地域のさまざまな土壌構造を特定してきました。一般的に3つに分けられる土壌は、丘の頂上付近にはポルトランド層があり、斜面の中央部には様々な年代(500 ~ 600 万年)のキンメリジャン層が見られます。ブノワはキンメリジャン石灰岩の第2 層、つまり中層を好み、この地質帯からブドウを仕入れるようにしています。また、使用する地層が複数ある場合は、これらの異なる地層を異なるタイミングで収穫し、エレヴァージュの間、別々に保管します。 ピノ・ノワールは通常600Lのフレンチオークで発酵させ、シャルドネは500Lと228Lのフレンチオークの組み合わせで発酵させています。

2021 年ヴィンテージまでは、複数の小さなセラーで作業を行い(十分なスペースが確保できなかったことから)樽熟成は最長12 ヶ月に限定され、次の収穫前に瓶内二次発酵用に瓶詰めし、ティラージュ期間は15 ヶ月という製法を採用していました。2023 年にランドルヴィルの丘の上に待望の新しいワイナリーが完成したことによって、いくつかのキュヴェをより長くエレヴァージュ(2~ 5 年以上)することや、より長い瓶内熟成も可能になりました。また、ブノワは全てのキュヴェをドサージュゼロで仕上げます。

クランデスタンは、丹念に選び抜かれたブドウの力、土地への深い敬愛、最小限の人的介入への揺るぎない献身をシャンパーニュという形にした小規模メゾンです。シャンパーニュの領域で静かに独自の道を切り開き、表現力とテロワール主導の個性に満ちたワインを造っています。


❦ 畑

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❦ 醸造

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