Charles Heidsieck
シャルル・エドシック
❦ 詳細・歴史
シャルル・エドシックは1851年、29歳とまだ若いシャルル・カミーユ・エドシックによって設立されたメゾン。1859年に初めて賞を獲得すると他のメゾンに先駆けてアメリカへと渡り、シャンパーニュのセールスを行うなど独自のマーケティングを行います。シャンパン・チャーリーの愛称で親しまれたシャルルは多いときで年間30万本のシャンパーニュをアメリカで販売する等高い人気を誇っていました。
輝かしいスタートとは裏腹にその後のシャルル・エドシックは幾度となく所有者が代わり佳境に立たされます。1970年代後半ジョセフ・アンリオによって買収され、シャンパーニュでも著名なワインメーカーでもあるダニエル・ティボーがセラー・マスターとして招集されてから少し上向きになりましたが、しばらくしてまたシャルル・エドシックは舵取りを行うものがいなくなり、1985年レミー・マルタンが買収するまで低迷します。レミー・マルタンが買収後、まず始めに行ったのは再びダニエル・ティボーをセラー・マスターの座に就かせる事でした。更に数年後、ダニエル・ティボーはパイパー・エドシックのワインメーカーも務め、ティボーの指導の元、シャルル、パイパー・エドシックともに劇的な改善を遂げます。
2002年にダニエル・ティボーは55歳と言う若さでなくなりましたが、幸いな事に長い間アシスタントとして活躍していた、後に8度のスパークリング・ワイン・オブ・ザ・イヤーを獲得する実力派醸造家レジス・カミュがシャルル、パイパー・エドシックのセラー・マスターを引き継ぎます。
しかしレミー・コワントローは極東でのコニャックの販売量の減少に伴い、2011年5月十分な利益を得る事が出来ないシャルル、パイパー・エドシックの売却を決定。幸いな事にレミー・コワントローは両エドシックを巨大なLVMHグループではなく、家族経営のEPIに売却しました。
その後、レジス・カミュはEPIの醸造責任者、パイパー・エドシックのセラー・マスターを務め、シャルル・エドシックのセラー・マスターにはレジス・カミュのアシスタントを長く務めたティエリー・ロセットが就任。2015年に元ヴーヴ・クリコのワインメーカー、シリル・ブランが引き継ぎ現在の体制が完成します。
シャルル・エドシックの特徴は豊富にリザーヴワインが使用されている事です。
スタンダード・クラスであるブリュット・リザーヴでも平均10年熟成のリザーヴワインを40%も使用。これにより、輝きはより深みを帯び、他のNVシャンパーニュよりもリッチなイースト、トースト香が感じられます。フルボディで長く複雑な余韻を楽しめるシャルル・エドシックは長い間イギリスを筆頭に多くの王室や著名人に愛されてきました。今日でもジャンシス・ロビンソンやワイン・スペクテイターを始めとした評価誌で高い評価を受けています。
❦ 畑
シャンパーニュ地方の経験豊かな栽培農家と契約を結んでおり、厳選された60のクリマのブドウを使用。オジェのシャルドネはテクスチャー、長熟さ、フローラルなノートを、アンボネイのピノ・ノワールからは力強さ、果実味を、ヴェルヌイユのピノ・ムニエからは酸、ボディ、アロマを引き出しハウスのスタイルを構成しています。
❦ 醸造
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