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Domiane Vincent Couche

ドメーヌ・ヴァンサン・クーシュ

ドメーヌ・ヴァンサン・クーシュの写真1 ドメーヌ・ヴァンサン・クーシュの写真2 ドメーヌ・ヴァンサン・クーシュの写真3
URL https://vincent-couche.com
設立 1945年
本拠地 Buxeuil(ビュクセイユ)
当主 Vincent Couche(ヴァンサン・クーシュ)
畑の総面積 15ha
資料提供 VIN CROSS


❦ 詳細・歴史

Vincent Couche / ヴァンサン・クーシュはコート・デ・バールのBuxeuilに本拠を置き、計15haをビオディナミで耕作している生産者。現在、 demeter、AB(Agriculture Biologique)、ECOCERTの認証を受けている。

ドメーヌでは、Troyesの西側のMontgueuxに3ha、そして本拠地のBuxeuilに10haを所有している。表土の40cm下に白亜質土壌が広がるMontgueuxには主にシャルドネが、キンメリッジ階の粘土質石灰土壌または粘土質泥灰岩 土壌のBuxeuilには主にピノノワールが栽培されている(Buxeuilでも一部シャルドネに向いている区画があるため、そこ ではシャルドネを栽培している)。
Buxeuilの畑は南~西向きの急斜面にあり、斜面の下にはSeine川が流れているため、気温が上がりやすく適度な湿 度が保たれているという、特徴的なミクロクリマを有している。



❦ 畑

ドメーヌでは、シャンパーニュにおける一般的な植密度が8000~8300本/haであった時代から、何年にもわたって10100本/haという高い密植度での栽培を行っている。 そうすることによって、ブドウ樹同士の競合が起き、より高い熟度、 より高い濃度の、高品質な果汁が得られる。 これまでに培われてきた、フランス国内外での栽培・醸造の経験から、シャンパーニ ュではまだ広く採用されているとはいえない環境・・・特に土中微 生物への配慮を基とした栽培法を採用し、土壌状態をより良く 保つため1999年から除草を止めていたが、この方法をさらに進化させるため、最も高名な土壌微生物学の権威であるClaude Bourguignon / クロード・ブルギニヨン氏をコンサルタントとして招聘。表土と心土の詳細な分析を行い、各畑の持つ特徴を計測した。また10年かけてビオディナミのアドバイザーPierre Masson / ピエール・マッソン氏からの指導を仰ぎ、 フランス各地のビオディナミ生産者の助けを借りビオディナミへの理解を深めていった。
2008年から正式にビオディナミへ転換。ブドウ樹の活力を上げるために、とりわけトクサやイラクサなど薬草の煎じ薬、粘土質土壌を覆うための粉末化した水晶、そして有機堆肥の撒布を行っている。またビオディナミの採用だけにとどまら ず、この栽培法の発展に貢献するべく、音薬療法の科学的実験プログラムへ参加。ベト病など菌類に起因する病害への音薬 療法の効果を計るべく、畑の中にある周波数帯の音を発する発振装置を設置。これは世界でも5番目の例となっている。実験はまだ始まったばかりではあるものの、興味深い結果が得られている。


❦ 醸造

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【モングー村について】 Montgueux(モングー)村はエペルネーから南に約 80kmのところに位置する。シャンパーニュ地区でも最南端の産地コート・デ・バールの一部でエペルネーからこの一帯まで一面ぶどう畑が広がっている。シャルドネの銘醸地「コート・デ・ブラン」から続く白亜質の強い石灰の層が再度この地域で露出する。コート・デ・バールはオーヴ県になり作付けの 85%はピノ・ノワール。シャルドネはほぼモングー村の 8%のみと非常に珍重されている。「第2のコート・デ・ブラン」と呼ばれている。白亜質土壌の区画ゆえ、きりっとしたミネラル感としまりのあるスタイリッシュなラインに仕上がる。コート・デ・ブランより南に位置するという点と、コート・デ・ブランは東向きの斜面なのに対し、ここでは南東向きという日照に優れた条件がぶどうの熟度を高め、出来上がったシャンパンによりたくさんのボリューム感を与えている。