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Georges Remy

ジョルジュ・レミ

ジョルジュ・レミの写真1 ジョルジュ・レミの写真2 ジョルジュ・レミの写真3
URL
設立 2014年
本拠地 Bouzy(ブジー)
当主 Georges Remy(ジョルジュ・レミ)
畑の総面積 4.67ha


❦ 詳細・歴史

ジョルジュ・レミはモンターニュ・ド・ランス ブジーの小さなレコルタンです。ブノワ・ライエ、アントワーヌ・パイヤールに続くブジー期待の新星として、2017 年末に初めてシャンパーニュをリリースした注目のグローワーです。元詰めは栽培ブドウの20%という少量生産ながら、欧米では一躍脚光を集めており、既にイタリア、チェコ、ベルギー、オーストラリア、アメリカに輸出され、世界各国のバイヤー間での争奪が始まっています。2018 年の日本初登場に続き、今回はリューディを含む全キュヴェがリリースされました。ジョルジュ・レミのシャンパーニュは、ビオディナミの手法を取り入れた有機栽培、馬による耕作、野生酵⺟のみで、ブドウと必要最低限のSO2 以外には何も加えない自然な醸造で造られ、ドザージュも少なく(もしくはゼロ)、とてもナチュラルで柔らかい味わいが特徴です。
シャンパーニュもさることながら、注目は彼のコトー・シャンプノワです。家業への参画前にボルドーで研鑽を積んだジョルジュは、赤ワイン造りに強い関心を持っていました。このためシャンパーニュよりも先にコトー・シャンプノワからワイン造りをスタートした異色の経歴の持ち主です。新興グローワーにも関わらず、ジョルジュの手掛けるコトー・シャンプノワは、シャンパーニュを代表する二つのミシュラン星付きレストラン ラシエット・シャンプノワーズ(三ッ星)とレ・クレイエール(二ッ星)に既にオンリストされています。ワインレポートでも「衝撃を受けた。エグリ・ウーリエと並ぶトップレベルに位置する。エグリ・ウーリエがボンヌ・マールとすれば、こちらはミュジニーの趣。」とコメントされた素晴らしい品質です。


❦ 畑

ドメーヌでは以前から除草剤や殺虫剤などは一切使用していません。そして、ジョルジュが家業を継承してからは完全なビオロジックによる栽培を行っています。畝の間にはカバークロップを生やし、馬で土を耕しています。雑草は手作業で取り除いています。同村で友人であるブノワ・ライエとアントワーヌ・パイヤールと共同で有機堆肥を作り、畑に撒く取り組みを行っています。また、イラクサとトクサの煎じ薬や500 番調剤を畑に撒くなど、ビオディナミの手法も積極的に取り入れています。ドメーヌの畑には貴重なヴィエイユ・ヴィーニュが残されています。このため、ジョルジュはアントワーヌ・パイヤールと共同で互いのドメーヌの畑でヴィエイユ・ヴィーニュのブドウ木のマッサル・セレクションを行っています。ドメーヌの畑に可能な限りヴィエイユ・ヴィーニュを残すために、ブドウ木は死んだ木に限って植え替えを行っています。その際には、マッサル・セレクションしたブルゴーニュ由来の高品質で低収量のブドウ木(ピノ・ファン)の穂木を移植しています。しかし、1 年間に植え替えるブドウ木は僅か200 本にしか過ぎません。


❦ 醸造

収穫は手作業で行い、ブドウが潰れないように小さなケースで醸造所まで運びます。畑と圧搾する前の2 回厳格な選果を行います。ドメーヌではコトー・シャンプノワの醸造にシャプタリザションは行いません。このため、コトー・シャンプノワ用のブドウを収穫するために、シャンパーニュ向けよりも2〜3 週間も遅く収穫を行っています。除梗も特注した台の上で、手作業で一房一房入念に除梗を行います。また、シャンパーニュもコトー・シャンプノワも、野生酵⺟のみで、ブドウと必要最低限のSO2 以外には何も加えずにナチュラルな醸造を行っています。SO2 は圧搾の際に必要最低限のみ添加するのみで、その後は瓶詰め時も添加はしません。清澄も低温安定法を行わず、ノンフィルターで瓶詰めをしています。このため、シャンパーニュに関しても、デゴルジュマンは行いますが、出荷後も酒石酸等の澱が瓶内に発生することがあります。

ジョルジュ・レミは現在でも80%のブドウをネゴシアンに売却しています。瓶詰めされるのは栽培ブドウの20%にしか過ぎません。コトー・シャンプノワは2011 ヴィンテージから醸造を(2015 年にリリース)していますが、シャンパーニュは2014 ヴィンテージから手掛け始め、2017 年末に初めてキャトル・テロワールのキュヴェ1 種類をリリースしました。その後、リューディのキュヴェを含めた全6 種類のキュヴェがリリースされました。  レ・キャトル・テロワール  レ・ヴォダヤン・ロゼ(ピノ・ノワール100%)  レ・ミュイ(シャルドネ100%)  ブラン・ド・ノワール(ピノ・ノワール100%)  ル・モン・ド・トキシエール(ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%  ル・オー・クロ(ピノ・ノワール100%)