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Lacourte Godbillon

ラクルト・ゴドビヨン

ラクルト・ゴドビヨンの写真1 ラクルト・ゴドビヨンの写真2 ラクルト・ゴドビヨンの写真3
URL https://www.champagne-lacourte-godbillon.com/
設立 1968年
本拠地 ECUEIL(エキュイユ)
当主 Richard Desvignes et Géraldine Lacourte(リシャール・デヴィーニュ & ジェラルディーヌ・ラクルト)
畑の総面積 8ha
資料提供 Firadis


❦ 詳細・歴史

エキュイユ村に約8haの畑を所有するラクルト・ゴトビヨン。
リシャール・デヴィーニュとジェラルディーヌ・ラクルトの夫妻はリヨンでそれぞれ別の仕事をしていたが、ジェラルディーヌの両親のメゾンを引き継ぐため、共に退職をした。
アヴィーズの醸造学校で1年間学んだ後に、ジェラルディーヌが3代目として2006年にメゾンを継承。
2012年には協同組合から脱会し完全に独立したレコルタン・マニピュランである。
「素晴らしいワインは素晴らしい畑からしか生まれない」という信念のもと、多くの時間をさいてブドウ畑は見事に手入れされている。テロワールを忠実に表現することを第一とし、エキュイユ村の特徴である砂質土壌由来のふんわり感と、絶妙な樽使いがこのメゾンの評価を急激に高めてきた。

何よりもぶどう畑が最優先であるという信念を貫く彼らは、土壌と環境を守るために全力を尽くしている。畑には羊が放牧され、鳥箱も設置されている。
カバークロップの採用だけでなく、近年ますます注目されているアグロフォレストリーへの取り組みも行っている。

ブノワ・ライエ、ヴエット・エ・ソルベ、フルーリーらが所属するAssociation desChampagnes Biologiquesや、ド・スーザやガティノワが所属するLes Mains duTerroir de Champagneなど、著名なオーガニック栽培のグループに所属している。

才能あふれる彼らのシャンパーニュには、評論家も注目をしている。ワインアドヴォケイトでは、「シャンパーニュ・ラクルト・ゴドビヨンが成長発展している。真新しい(そして非常にスタイリッシュな)ラベルは、根本的な変化、特に醸造における変化を外面的に表現しているにすぎない。」とワインの質の向上について言及している。
さらに、フランスのワイン専門雑誌であるTerre de Vinsでは、「才能ある二人。長く続く喜びを与え、そしてまたすぐに味わいたいという抗いがたい欲求。この村の宝石だ。」との賛辞が送られている。
上級キュヴェに至っては、年産1000本台~4000本台と非常に少ない生産量しかなく、今後注目度が上がるにつれて、ますます入手困難になっていくだろう。今まさに手にしたい才能あふれる生産者である。


❦ 畑

畑作業では、通常一般的な季節労働者を雇うことなく、5人のチームでのみ作業を完結させ、自社のブドウだけを使用している。
ブドウの品質を高めるために収量をコントロールし、完璧な収穫日を選び収穫する。
こうして、自分たちの仕事を完全に管理しているのは、トレーサビリティーを大切に考えているからである。数々の労力はかかるが、「妥協をしない、忍耐強く、がキーワード!」とジェラルディーヌは語っている。
2020年にオーガニック認証、2022年にビオディナミの認証を取得。


❦ 醸造

醸造においては、レス・イズ・モア(少ない方が豊か)の考えを持つ。
ステンレスタンクでの発酵・熟成では、温度調節のできる22-44hlの小型サイズのものを使用し、可能な限りポンプの使用を控える。樽での発酵・熟成では、産地の異なる樽(エキュイユの森のオークを使用したものもある)を使用し、一切のポンプを使用せず、無濾過、無清澄で仕上げる。
キュヴェにより異なるが、MLF比率は少ないか、全く行わない。
そうしてできるシャンパーニュは、テロワールを隠すことなく、砂系を主体とした土壌を見事に表現しており、堅牢でミネラリーなスタイルとは一線を画す、エレガントで優しいタイプの味わいである。