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Sacy Soure & Frere

サシー・スール・エ・フレール

サシー・スール・エ・フレールの写真1 サシー・スール・エ・フレールの写真2 サシー・スール・エ・フレールの写真3
URL https://www.instagram.com/champagnesacysoeuretfrere/
設立 2018年
本拠地 Verzy(ヴェルジー)
当主 Yaël & Jonathan Sacy(ヤエル&ジョナタン・サシー)
畑の総面積 18ha
資料提供 VIVIT


❦ 詳細・歴史

モンターニュ・ド・ランス北側のグランド・モンターニュ・ノールには、ヴェルジー、ヴェルズネー、マイイなどの著名なグラン・クリュの村が広がります。しかし、この地区は、メゾンとコーペラティヴの力 が非常に強く、これまで新世代のグローワーは殆どいませんでした。10 年ほど前にムーゾン・ルル ーが、数年前にアドリアン・ルノワールが登場しましたが、その後に続くグローワーはなかなか現れませんでした。しかし、この地区にも遂に待望の新世代グローワーが登場しました。今年デビュ ー・キュヴェをリリースした、Sacy Soeur & Frère サシー・スール・エ・フレールです。ムーゾン・ルルー、アドリアン・ルノワールと同じヴェルジーに本拠を置くサシーは、2018 年に新しく生まれ変わって誕生した新世代グローワーです。現在、姉の Yaël ヤエルと、弟の Jonathan ジョナタン の姉弟によって運営されています。
姉のヤエルは 1986 年生まれ。子供の頃は家業には興味がなく、獣医か考古学者になることを夢見ていたそうです。高校で科学のバカロレアを取得した後、ビジネススクールで学び、その後、違う世界を見たいと思い、アメリカに留学。アメリカでワイン販売の仕事に携わっている時に ワインへの情熱が生まれたそうです。弟のジョナタンは 1987 年生まれ。子供の頃からいつかヴィニュロンになると漠然と考えていたそうです。ジョナタンも、姉と同じように、高校卒業後はビジネ ススクールに進学。その後、ボルドーでワインの修士号を取得し、ニューヨークのワイン販売代理 店で働いていました。二人は 2013 年にヴェルジーに帰郷して家業に参画しました。当時、ドメーヌは二人の父のアランによって運営されており、自社畑以外にも、契約農家からブドウを購入している、いわゆるネゴシアン的なラインナップのシャンパーニュを造るメゾンでした。しかし、ニューヨークなどで仕事をして家業に参画した二人は、現代性とテロワールへのリスペクトを融合させたナチュラルなスタイルのシャンパーニュを造りたいとの想いから、少しずつ様々な実験を行いながら、それまでの父のやり方を変革していきました。幸いなことに、父は全て二人の自由にさせてくれたそうです。こうして、栽培では、ビオへの転換を始め、続いてビオディナミとアグロフォレストリ ーを導入しました。「生きた土壌から生きたワインが生まれる」という哲学に基づいて、持続可能で環境を尊重する栽培を行っています。


❦ 畑

醸造においては、それまで行っていたステンレスタンクでの醸造を一切止め、全て野生酵母に よる木樽への醸造に切り替えました。また、品種毎、リューディ毎、全て別々に醸造を行い、人為的な介入も最小限にしたナチュラルな醸造へと大きく舵を切りました。二人は、ブドウ品種の 純粋さを最もよく表現するキュヴェを創り出すことに取り組み始め、単一品種とリューディの2つの明確なラインナップでキュヴェを構成することにしました。
このような変革を 2013 年から進めた 5 年後の 2018 年、二人は満を持して、自身のブランド Sacy Soeur & Frère サシー・スール・エ・フレールを立ち上げたのです。初ヴィンテージは 2019 年で、ヴェルジーのピノ・ノワールのリューディから 2 つのキュヴェが造られました。その後、コトー、続いて、亜硫酸完全無添加のキュヴェを含む 2 種類のブラン・ド・ブランのキュヴェも手掛 け、今年 6 つのキュヴェがリリースされ、世界のグローワーシャンパーニュのシーンにデビューしたのです。


❦ 醸造

現在ドメーヌの栽培面積は 18 ヘクタールですが、サシー・スール・エ・フレールのブランドで醸 造するキュヴェ以外のブドウは、全てネゴシアンに売却していいます。ヤエルとジョナタンは、オジェ のヴァンシー夫妻や、グラン・ラトゥールのティボー・ルグラン、フラヴィアン・ノワックなどの同世代の ヴィニュロン達と親しく、ビオディナミの講習にも一緒に参加して見識を深めています。また、同じ ヴェルジーのムーゾン・ルルーとアドリアン・ルノワールとは、ビオディナミとアグロフォレストリーの哲 学を共有していることから、ヴェルジーのブドウ畑に、なるべく多くの木を植えようという取り組みを 行っています、実際、ヴェルジーの村を訪問してみると、他の村よりも、木々の植樹されている 割合が多く、アグロフォレストリーが進んでいることを実感させられます。また、サシーは、新世代 のグローワーらしくエチケットの美的側面にも配慮しており、地元のアーティストがデザインしたエチ ケットには、キュヴェに応じて、ブドウ木やワインにまつわる物語が描かれています。
弊社は 2024 年の秋にドメーヌを訪問しました。既に、デンマークやオランダ、イタリア、ベルギ ー、ノルゥエーなど、世界各国のインポーターが訪れ、争奪戦が始まっていましたが、なんとか初 年度から日本へのアロケーションを確保することに成功しました。