Franck Pascal
フランク・パスカル
URL |
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設立 |
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本拠地 |
() |
当主 |
Franck Pascal(フランク・パスカル) |
畑の総面積 |
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資料提供 |
テラヴェール |
❦ 詳細・歴史
フランク・パスカルはマルヌ川の右岸に拠点を構えるRM生産者。「粘土が多く 混ざる傾斜地でビオディナミに挑戦するのは大変な事。1人が作業出来るのはせいぜい1ヘクタール。最終的に隣人より60%も費用がかかってしまう」浅い表土のすぐ下にチョーク層が広がるモンターニュ・ド・ランスとは異なりヴァレ・ド・ラ・ マルヌは粘土が主体で石灰やシレックスが混ざる土壌。粘土が水分を保持する為根が浅い所で成長してしまい、ミネラルが欠けた重たいワインに仕上がってしまう。「造りたいのはミネラルと酸の感じられる繊細なシャンパーニュ。出来るだけ収量を減らすと共に根を深く伸ばし地中のミネラルを吸収させなくてはならない」その為には何をするべきか。試行錯誤の結果辿りついたのはビオディナミだった。「周りの人間からは正気の沙汰では無いと言われた。ここでは従来の手法で葡萄を作っても十分に買い手がある。そんな環境の中で皆はあえてリスクを負いたくないのさ。でもビオディナミを取り入れてからは土壌や葡萄樹のバランスが明らかに良くなった。ワインの味わいはより明確になりヨードやミネラルを豊富に感じられるようになったよ」
❦ 畑
フランク・パスカルがビオディナミに拘る理由はもう一つある。元々彼はグラン・ゼコールで工業工学を学んだエリート。1994年から父の元に戻りワイン造りを始めたが、直後に自らが使っている農薬の危険性に気が付いた。「詳しく調べて行くと最終的に除草剤や殺虫剤には化学兵器のマスタード・ガスと極めて近い成分が含まれている事が分かった。すぐに一切の農薬の使用を辞めたよ」ビオディナミの先駆者であるフランソワ・ブシェにも直接師事し、現在ではシャンパーニュにおけるビオディナミ生産者の代表として必ず名前が挙がるようになった。“より純粋なシャンパーニュ”を目指し2008年からはSO2無添加の醸造にも挑戦。ドザージュも出来る限り減らしている。“ルリアンス”はドザージュの有無でキュヴェを2つに分け“エクストラ・ブリュット(ドザージュ5g/L)” と“ブリュット・ナチュール(ノン・ドザージュ)”としてリリースしている。
❦ 醸造
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