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Maison Raday

メゾン・ラディ

メゾン・ラディの写真1 メゾン・ラディの写真2 メゾン・ラディの写真3
URL
設立 2018年
本拠地 Romery(ロムリー)
当主 Valentin Tribeaut(ヴァランタン・トリボー)
畑の総面積 23ha
資料提供 VIVIT


❦ 詳細・歴史

マルヌ右岸にある小さな村、ロムリーに新世代のミクロネゴスが誕生しました。オーレリア ン・ルルカンの従兄弟、Valentin Tribeaut ヴァランタン・トリボーが 2018 年に設立した Maison Raday メゾン・ラディです。1991 年生まれのヴァランタンは、兄のセバスチャンとと もに、同じロムリーに本拠を置く家族経営のメゾン Tribaut Schloesser トリボー・シュロッ サーを経営しています。メゾンは 23ha の自社畑に 17ha の契約農家をあわせた計 40ha から 35 万本のシャンパーニュを生産しています。しかし、ヴァランタンは、同世代の多くの若 いグローワー達が、自身のブランドで次々と魅力的なシャンパーニュ造りに乗り出しているの を目の当たりにし、自分も創造性と革新性、そして情熱を活かせるシャンパーニュが造りた いと強く思ったのです。ところが、ヴァランタンの家業は 1920 年代から続くメゾン。兄や健在 の両親もいて、自分の想いだけで変革をすることはできませんでした。そこで彼は自身のミク ロネゴスを設立。彼がその哲学に共鳴している才能豊かで高潔なヴィニュロン達から、ビオ もしくはビオディナミのブドウを少量購入し、伝統に立脚し長年受け継がれてきた原産地の テロワールに対する彼自身のビジョンに基づいて、シャンパーニュを造り、毎年彼らと協力し て行くという挑戦を始めたのです。
幸運なことに、ヴァランタンの一番近い隣人は、10 歳違いの従兄弟で、シャンパーニュで 最も有名で最も尊敬を集めるグローワー、オーレリアン・リルルカンでした。このようにして、メ ゾン・ラディの冒険は、まずルルカンとのコラボレーションから始まりました。最初のヴィンテージ は 2018 年で、ルルカンの著名なリューディ Les Crayères du levant レ・クレイエール・ デュ・ルヴァンのブドウから 1 種類のキュヴェが造られました。2019 年には、ヴァランタンが良 く知り、その栽培を常に高く評価している Cuchery キュシュリー村の Regis Possinet レ ジ・ポワシネとのコラボレーションもスタートしました。以降、メゾン・ラディでは 2 種類のキュヴ ェのみが造られています。
メゾン・ラディの哲学は、ブドウが栽培されたそれぞれのテロワールの個性と、ブドウを栽培 した造り手の倫理感と努力を、可能な限り忠実に、ヴァランタンのやり方でワインに投影す ること。また、同じく可能な限り最も自然な方法でワインを醸造することです。ラディでは、ブ ルゴーニュ産バリックでの野生酵母による醸造。二酸化硫黄の無添加(もしくは必要最 小限の添加)、無清澄、無濾過、ノン・ドゼなど人為的な介入を最小限にするなど、醸 造の全ての段階での作業を徹底的に厳格に行っています。そして、原料であるブドウに敬 意を持ってワインを造っています。このような誠実な取り組みから、ヴァランタンは、パートナー である、オーレリアン・ルルカンとレジ・ポワシネから全面的な信頼を得ています。
ヴァランタンは、購入するブドウの栽培家の貴重な仕事に光を当て、彼らの努力が認め られるようにしたいとの想いから、各キュヴェのエチケットにブドウを栽培したグローワーの名前 と畑名を明記しています。シャンパーニュでは、コート・デ・バールにグランデスタンが登場して 以降、新世代達の活躍は、グローワーだけでなくミクロネゴスに広がりました。クランデスタン までは、ブドウの供給元を明かすことは殆どしませでしたが、メゾン・ラディはこのようにブドウ の供給元をしっかりと明記。さらにブドウが栽培されたリュ-ディの名前までも公開してキュ ヴェを造っています。このメソン・ラディの取り組みに触発されて、2022 年に設立されたミク ロネゴスの COSE コーズも同様のアプローチで、全ての情報を公開してシャンパーニュを造っ ています。ヴァランタンは SNS を全く使っていませんが、ラディのシャンパーニュは、ランスやエ ペルネーのワインショップやレストランから、その評判が口コミで一気に広がり、一躍世界のシ ャンパーニュのシーンでスターダムになりました。現在、イタリア、オランダ、デンマーク、スウェー デン、オーストリア、スペイン、アメリカ、カナダなどに輸出されています。
ラディという名前は、ロムリーの村を流れる「Brunet ブリュネ」という小川に由来していま す。この川が昔「Raday ラディ」と呼ばれていたのです。Romery ロムリーと Cormoyeux コルモワイユ、Fleury-la-Riviere フルーリー・ラ・リヴィエールの三つの村々を流れているこの 小さな川は、トリボー家が数世代にわたってブドウ畑を耕作してきた渓谷を形成し、テロワ ールとクリマの独自性を投影したシャンパーニュを生み出す風景を形作ってきました。このよ うなことから、この小川へのオマージュ、リスペクトとして、メゾンの名前をラディと命名したそう です。
シャンパーニュには、華麗なグラン・クリュの畑が広がるコート・デ・ブランやグランド・モンタ ーニュ・ド・ランスの村とは対照的に、時代に取り残されたような村がまだまだ残っています。 ドン・ペリニヨンゆかりの地、オーヴィレール村の北西、モンターニュ・ド・ランスの森を超えたマ ルヌ右岸の Rive Droit リヴ・ドワット地区にある Romery ロムリーの村は、まさにその典型 です。この村の名前を世界的に有名にしているのは、なんといってもオーレリアン・ルルカンの 存在です。日中でも人通りが殆どなく、とても静かなこの村の佇まいは、謙虚で物静かなが ら、情熱を内に秘めたオーレリアン・ルルカンの性格を彷彿とさせるものがあります。


❦ 畑

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❦ 醸造

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