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R Pouillon & Fils

エール・プイヨン・エ・フィス

エール・プイヨン・エ・フィスの写真1 エール・プイヨン・エ・フィスの写真2 エール・プイヨン・エ・フィスの写真3
URL https://champagne-pouillon.com/
設立 1947年
本拠地 Mareuil-sur-Aÿ(マレイユ・シュル・アイ)
当主 Fabrice Pouillon(ファブリス・プイヨン)
畑の総面積 7ha
資料提供 VIN CROSS


❦ 詳細・歴史

Mareuil-sur-Aÿ に本拠を置く 1947 年設立のドメーヌ。Fabrice の祖父 にあたる Roger が創業し、父 James が拡充。現在、Aÿ、Mareuil-sur- Aÿ、Muigny、Epernay を中心に約 7ha を耕作中。現当主は Fabrice Pouillon。 「真に偉大なワインとは、ブドウ畑で既に形作られているものである」をドメーヌ の信条としている。
➢ 活き活きとした土壌こそが、活き活きとしたワインを産み出す
➢ ブドウはそのテロワールの持つミネラル分を最大限濃縮する ➢ ワインのアロマを支えるミネラル分がテロワールからブドウ果へと移る重要な瞬間がある。
と考え、定期的に耕耘を行い、有機堆肥を使用し生態系を保全し、生育サイクルを 尊重した上で厳しい剪定を行い収穫量を抑制し、完璧な成熟を待って小さなカゴを 使用しての手摘み収穫行うなど、テロワールとブドウを徹底的に鑑みた栽培を行って いる。醸造においては、区画それぞれが持つ個性を最大限発揮できるよう、区画別 に醸造。可能な限り人為的な干渉を行わないようブドウに自然に存在する自然野 生酵母で発酵を行い、次いでワインに親しみやすさと複雑さを与えるマロラクティック 発酵へ。熟成は木樽、エナメルタンク、セメントタンクを用い、それぞれのテロワールの 個性を引き出し、シャンパーニュに構造の堅固さと複雑さをもたらすよう、適宜使い分 けを行っている。


❦ 畑

ワイン生産者としての仕事は、過去の経験と未来を形作る実験 という、不可欠かつ補完的な 2 つの強力な概念を中心に据えて いる ワイン生産者としての仕事は、過去の経験と未来を形作る実験と いう、不可欠かつ補完的な 2 つの強力な概念を中心に据えている ドメーヌでは、3 世代にわたってシャンパーニュの伝統を守り続けてき た。 しかし、ブドウ栽培や醸造に新しいアプローチがあることを認識 していたため、何かを否定したり、新しい流れに屈することなく、ドメーヌの「真正性」という理念を守ることを選ぶこととした。
➢ 7ha のブドウ畑の 40 区画を識別し、一部の区画をセレクション・マサルで植え替えを実施
➢ ドメーヌの区画全てで定期的に行われる土壌分析に基づき、栽培方法を適合
➢ 馬による耕作、堆肥の使用、ブドウ樹の自然なサイクルの尊重、収穫量の制限など、ビオロジックを採用
➢ 土壌の多様な植生を永続的に維持することで、生物多様性を促進し、有機物レベルと肥沃度を高め、同時に病気や気候変
動などに対する抵抗力を高める再生農業の重要な原則を適用


❦ 醸造

ドメーヌのワインは、テロワール、果実味、個性を等しく表現するものでなければ ならない ブドウ畑からセラーに至るまで、母なる自然が与えてくれた赤い糸は、ドメーヌのワイ ンに結実しなければならない。様々な作業が、土壌とブドウ樹、そしてブドウ本来 の表情を保つために役立っている。逆説的だが、ワイン本来の個性を保つことはそ れほど難しいことではない。その説明も非常にシンプルだ。「過ぎたるは及ばざるが 如し」
➢ 果実の姿をそのままに ブドウは伝統的なプレス機で昔ながらの方法で圧搾される。果実や果汁の量ではなく、果実の圧搾時間と圧力に基づいた果汁の特 別な分け方を好んで採用している。こうすることで、果実の解剖学的構造と構造が完全に尊重されるからだ。
➢ 樽とタンクは適材適所 木樽はワインの理想的な味方であり続ける。バリックの表面と体積の比率は空気との接触に最適で、ドゥミ・ミュイのその比率が低いた めワインの酸化を抑えることができる。今日、すべての醸造と熟成はドゥミ・ミュイと樽で行われている。現在、私たちのワインにユニークな 表現を実現させたいという思いから、小容量のセラミック製やコンクリート製の卵型タンクによるテストを行っている。
心昂るような、そしてドメーヌの理念につながるような土地との密接な結びつきと継続的で献身的な努力がなければ、ドメーヌの ワインは単なる普通のワインとなってしまうだろう 醸造過程から瓶詰め過程に至るまで、ドメーヌのワインを試す時、ドメーヌではそのワインの中にシャンパーニュのテロワールとのつながりを 見いだし、自らの仕事に冷静に疑問を投げかける方法を見いだす。長年にわたりドメーヌではあらゆる人為的な醸造テクニックを排除し、 そしてただこう言い続けてきた。「正しいと思うことをやろう」