LINEで送る

Domaine Antoine Arena

ドメーヌ・アントワーヌ・アレナ

ドメーヌ・アントワーヌ・アレナの写真1 ドメーヌ・アントワーヌ・アレナの写真2 ドメーヌ・アントワーヌ・アレナの写真3
URL
設立 1980年
本拠地 Patorimonio(パトリモニオ)
当主 Antoine Arena(アントワーヌ・アレナ)
畑の総面積 14ha
資料提供 君嶋屋


❦ 詳細・歴史

ドメーヌ・アントワーヌ・アレナは、コルシカで伝統的な自然農法を行う注目の生産者。アレナ家は代々、パト リモニオでワイン造りを行ってきたワイン農家で、現当主のアントワーヌ・アレナは、コルシカへの愛情から、父親の猛反対を押し切り23歳でワイン造りを始めたという人物。受け継いだ3ヘクタールの畑から始まり、荒地や石灰質の岩山を自ら削り、ブドウ畑の開墾をした。畑は現在14ヘクタールまで拡大し、二人の息子、アントワー ヌ・マリーとジャン・バティストも父親の精神を受け継ぎ、共にワイン造りを行う。

一度は消滅しかけたコルシカの土着品種ビアンコ・ジャンティーユの栽培を1996年から復活させるなど、島の自然と共存しながらワイン造りに情熱を傾けるコルシカワインのパイオニアといえる生産者。コルシカ島の生産者では、フランス本土で最も知られた存在で、そのワインはフランスの三ツ星レストランや限られたカーブでのみ扱われる。地元でもほとんど購入不可能な幻のワイン。アントワーヌは、(2015年時点)3年後の引退を宣言しており、今後は2人の息子達が家業を引き継いでいく。


❦ 畑

コルシカで最初にAOCに認定されたパトリモニオは島の北部に位置する。昼間は強い日差しと海からの乾燥した風、夜になると山からの湿った空気が流れ込むブドウ栽培に絶好の条件。アレナの畑では、化学除草剤や化学肥料を使用せず、代々受け継がれてきた伝統的な自然農法を実践する。ビオディナミを実験的に行った時期もあったが、ビオディナミは、農薬や化学肥料を使用した土地を再生させるために行うもので、代々自然農法が行われてきた土地には必要ないという考えに至り、現在は行っていない。昔から有機栽培を行うが、有機認証などは取得していない。


❦ 醸造

醸造においても、より自然なアプローチを試み、赤ワインはコンクリートタンクとステンレスタンク、白ワインはステンレスタンクを使用して醸造が行われる。野生酵母による自然発酵で、SO2はブドウの収穫時と瓶詰時(赤ワインのみ)に極少量使用。