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Cabaret des Oiseaux

キャバレ・デ・ゾワゾー

キャバレ・デ・ゾワゾーの写真1 キャバレ・デ・ゾワゾーの写真2 キャバレ・デ・ゾワゾーの写真3
URL
設立 2017年
本拠地 Saint-Lothain(サン・ロタン)
当主 Jude Spaety(ジュード・スパエティ)
畑の総面積 2ha
資料提供 VIVIT


❦ 詳細・歴史

ジュラの新世代ドメーヌの中には、フランスの他の地方から移住してきてナチュラルワイン造りを始める、いわゆる「移住組」のヴィニュロンが数多くいます。2017 年にドメーヌを創設したJudeSpaety ジュード・スパエティもその一人です。アルザス出身の家系に生まれたジュードは幼少期をパリで過ごし、パリで学業を修めた後は、アフリカや南米などの途上国で 10 年以上に亘って農業開発(主に穀物栽培)の仕事に携わっていました。しかし、ナチュラルワイン造りをしたいと一念発起。妻の Lucile リュシルとともにジュラに移住し、レ・ドロミの Celine Gormally セリーヌ・ゴルマリーの下で半年程働きながら、ブドウ栽培とワイン造りの基礎を学びました。その直後の 2017 年、36 才の時に自らのドメーヌ、Cabaret des Oiseaux キャバレ・デ・ゾワゾーを立ち上げました。ジュードは、近隣に住む Didier Grappe ディディエ・グラップや Valentin Morel ヴァランタン・モレルなどに教えを乞いながら、ほぼ独学でドメーヌを始めたネオ・ヴィニュロンです。
ドメーヌの本拠はアルボワから 15 キロ程南に位置する Saint-Lothain サン・ロタンの村にあります。サン・ロタンのブドウ畑は、主に三畳紀(トリアス)およびリアス期(ジュラ紀前期)の泥灰岩からなる地質が特徴です。サン・ロタンは、赤色泥灰岩(マルヌ・ルージュ)、灰色泥灰岩(マルヌ・グリーズ)、石灰岩の崩積土など、ジュラの中でも特に多様で優れた土壌を持つことで知られています。また、起伏に富んだ地形と古い地層の露出が、この村で造られるワインに独特のミネラル感と個性的な風味を与えています。特に村の教会横の斜面にあるリューディ“Noveli ノヴラン”は「村一番のテロワール」と評されています。

ドメーヌ名の『Cabaret des Oiseaux キャバレ・デ・ゾワゾー』とは、直訳すると「鳥たちのキャバレー」という意味ですが、これは、フランス語で、オニナベナ(鬼鍋菜)という植物の別名です。ドメーヌのブドウ畑には、他ではあまり見られないこのオニナベナ(写真右)が自生しているため、それをドメーヌ名にしたそうです。この植物は葉が茎を抱くようについており、その付け根に水が溜まる構造になっています。その溜まった水を鳥たちが飲みに来ることから「鳥たちのキャバレー」と呼ばれるようになったそうです。ちなみにジュードはパリ大学時代に、弊社取り扱いのミュスカデの造り手ピエール・ゴワゼと同級生だったそうです。ピエール・ゴワゼによると、学生時代のジュードは、ビートルズの名曲にちなんで、友人たちから「Hey Jude ヘイ・ジュード!」と呼ばれていたそうです。未だにインスタなど SNS を全く使わないジュードは、土にまみれて働く根っからのヴィニュロンです。彼の造るワインは、純粋で透明感があり、テロワールを真に尊重し丁寧に造り上げられた本格派のワインです。同時に現代的なニュアンスも兼ね備え、活力に満ちています。しかし、残念ながら生産量はごく僅か。良作年でもドメーヌの総生産量は 4 千本程度。シャルドネ以外は多くても 2 樽しか造られません。このため販売はフランス国内とドイツ、イタリア、スペインなどの近隣国に限られていました。


❦ 畑

ドメーヌの栽培面積は 2ha で全てサン・ロタンの村にあります。6 つの区画に分かれており、シャルドネ、サヴァニャン、ピノ・ノワール、トゥルソーを栽培しています。2/3 が所有畑で、1/3 は借りている畑です。プールサールはサン・ロタンでは栽培が難しいため、今のところ栽培していません。栽培は、設立当初からビオロジックを実践しています。ドメーヌでは、高品質なブドウを収穫するために、手作業を重視し、綿密で可能な限り自然な方法で作業することに尽力しています。防除措置には、ビオで使用が認められている銅や硫黄は使わず、その代わりに、発酵植物エキス(イラクサ、スギナ、コンフリーなどを水に浸して発酵させた液体)を用いています。また、ドメーヌでは馬と羊を飼っているため、季節に合わせて全ての区画で、馬による耕作と、羊の放牧(羊が雑草を食べてくれる)をしています。畝の間にはクローバーやライムギなどの被覆作物(カバークロップ)を生やし、雨や風による土壌の流出を防ぎ、夏の地面の乾燥や冬の凍結を和らげています。また、成長した作物を緑肥として土にすき込んで、土壌を豊かにして、地中の微生物の働きを活性化させています。ブドウ畑にリンゴの木やサクラの木も植えて、アグロフォレストリーも実践しています。ブドウは手摘みで収穫され、厳格に選果された後は、野生酵母で自然に発酵させ、亜硫酸も含め一切の添加物を加えずに醸造されます。濾過も清澄を行わずに瓶詰めされます。


❦ 醸造

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