Casot des Mailloles
カゾ・デ・マイヨール
❦ 詳細・歴史
あのカゾ・デ・マイヨールを受け継いだジョルディ・ペレズは1983年のトゥールーズ生まれ。奇しくもアラン・カステックスと同じ街の生まれ。彼の最初の仕事は公務員。しかし庁舎での退屈な事務仕事が嫌になり25歳の時に退職。ボルドー大学で醸造学を学び、その後約2年間、サンジュリアンのシャトー・ベイシュベルにて働き、続いてさらなる経験と自身の生活の為、マルマニヤック及びラングドックの大手ドメーヌで責任者を努める。この頃からジュルディは有機栽培に関して興味をもっていたが、自然派ワインの存在はまったく知らなかったという。
彼は現在36歳。バニュルスに移り住み2年。カゾ・デ・マイヨールでの経験も2017年で3年目を迎える。彼ははっきりとものを言う。最近の自然派に多いキャンディー的なマセラシオン・カルボニック香や酢酸香は嫌いだ、と。一緒にテーブルを囲み、とある有名な自然派生産者のワインを飲んだときにも、MC香が強すぎるから俺は好きじゃない、と言っていた。彼のワイン造りはしっかりとした方向性があり、各キュヴェにはきちんとしたキャラクターが表現されている。
「今後の目標や目指しているスタイルはなに?」と尋ねた時、ジョルディは直ぐにこう答えた。
「継続と正確さの追求」
彼自身、独立したのだから自身のワインをこういう方向性にもっていきたい、と言うような答えを想像していたが、それとは全く違った。継続と正確さの追求。彼はこうも続けた。「アランから受け継いた畑、そして経験をいかに継続していくか。それを自身に落とし込み、いかに美味しいワインを継続して造り上げていくか。そして、その品質をいかに毎回、正確に表現していくか。もちろんアランにはアランのスタイルがあり、自分では自分のスタイルを追求していく。2年目だが自身で醸造したワインには、非常に満足している。これをいかに正確に継続し追求していくか。」
予想以上に落ち着いた回答はこれらのワインを飲めば納得できるに違いない。そして彼はまだ30代。将来楽しみな生産者だ。
❦ 畑
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❦ 醸造
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