Château Vieux Moulin
シャトー・ヴュー・ムーラン
❦ 詳細・歴史
シャトー・ヴュー・ムーランは,かってはバルクワインを生産するドメーヌだった。しかし,祖父の逝去に伴い1997年にドメーヌを継承した現当主アレクサンドル・テイ Alexandre Theyが全てを刷新。所有地の中に1世紀以上前からあった小麦を引く水車小屋にちなみドメーヌ名を"シャトー・ヴュー・ムーラン"と命名,1998年から全く新しいドメーヌとして元詰めを開始した。シャトー・ヴュー・ムーランの名声確立のために,アレクサンドル・テイは今やマ・ド・ドマ・ガサックを超越し,ラングドックでパーカー・ポイント96点を毎年のように連発している<怪物シャトー>シャトー・ド・ラ・ネグリと,<辣腕ワイン・ブローカー>ジェフリー・デイヴィスが所有するクロ・デ・トリュフィエで醸造を務めるクロード・グロ Claude Grosをコンサルタントに招聘。また,ドミニク・ローランやミッシェル・タルデューともバリックでのシュール・リーによる熟成でコラボレーションを行うなど,精力的にブドウ栽培とワイン造りに取り組んでいる。
このクロード・グロのコンサルタント,そしてドミニク・ローランとミッシェル・タルデューの介入によってシャトー・ヴュー・ムーランの品質は劇的に向上。設立から10年目を迎えた2008年秋に出版された『アシェット 2009年版』で,ドメーヌのフラッグシップ・ワインとなるコルビエール"レ・ザイユ"が見事<ク・ド・クール(最も心に残るワイン)>を獲得した。また,『アシェット 2011年版」ではコルビエール"シャトー・ヴュー・ムーラン"が,ギガルのコート・ロティ"ラ・テュルク"やジャン=ルイ・シャーヴのエルミタージュといった超高級ワインと共に<3つ星>と<ク・ド・クール>をダブルで受賞するという栄誉にも即した。また,シャトー・ヴュー・ムーランのワインがロー・コストのラインナップであるにもかかわらず,フランス最高のワイン評論家ミッシェル・ベタンヌが2006年に新たに刊行したワイン・ガイド『ル・グラン・ギド・デ・ヴァン・ド・フランス 2007年版』に登場。「豊満で凝縮したワインのスペシャリスト」と高く評価され,最新の2013年版まで掲載され続けている。
❦ 畑
シャトー・ヴュー・ムーランでは完全な有機農法でブドウ栽培を行っており,数年後にはエコサートに認証される予定。また,カリニャンの1つの区画でバイオダイナミック農法を実験的に行っている。栽培品種はカリニャン,シラー,グルナッシュ,ムールヴェードル,カベルネ・ソーヴィニョン,サンソーの6種類。栽培面積は27ヘクタール弱。水が少ない地方で,下草を生やすとブドウ樹と競合しすぎてしまうため,下草は生やさずに,年に1-2回除草を行っている。もちろん除草剤は一切用いない。施肥も行わない。畑の耕耘は年に3-4回実施。短小剪定,芽かき,摘芯,グリーン・ハーヴェストなど全て手作業で行い,収量を極めて低く制限し,フィネスとエレガンス,ミネラルを兼ね備えたワイン造りを志向している。
❦ 醸造
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