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Domaine Clos Marie

ドメーヌ・クロ・マリ

ドメーヌ・クロ・マリの写真1 ドメーヌ・クロ・マリの写真2 ドメーヌ・クロ・マリの写真3
URL
設立 1992年
本拠地 (ローレ)
当主 Christophe Peyrus(クリストフ・ペイリュス)
畑の総面積
資料提供 VIN PASSION


❦ 詳細・歴史

近年、コトー・デュ・ラングドックのサブ・アペラシオンの中で、ラングラード、モンペイルー等と並んで、最高峰の呼び声が高いピク・サン・ルー。このピク・サン・ルーにあって、識者たちが「当代髄一」と声を揃えるのがドメーヌ・クロ・マリ。マダム・フランソワーズとクリストフ氏の夫婦が当主を務めるドメーヌの赤・白・ロゼ、合わせて7つのキュヴェは、フランス国内の星付きグラン・レストランはもちろん、世界中からオファーが入り、一瞬にして完売する。



❦ 畑

ピク・サン・ルーは、パリからモンペリエに向かう飛行機からもくっきりとその姿を見ることが出来る、切り立つ崖を持つ小高い丘と、その麓の斜面にある畑で構成されるアペラシオンである。アルジロ・カリケール土壌を中心とするが、低地部においては川が運んだアルジロ・リモーヌ土壌を持つ。南仏で最も女性的で凝縮感のあるワインと言われる由縁は、この土壌に起因する。
クリストフ氏はビオディナミを信奉しており、完璧なオーガニックによる栽培を行っている。除草も化学薬品は一切用いず、鋤き入れで対応している。
特筆すべきは、このドメーヌの恐るべき低収量。但し、葡萄本来の生態系を崩す事なく、バランスの取れた収量にしている。ただでさえ果実が凝縮しヴェルベッティーでエレガントなタッチになるこのアペラシオンの葡萄が更なる高みに到達する。


❦ 醸造

栽培に徹底して労力をかける一方、醸造は至ってシンプルで、ナチュラル。近年の優れた造り手たちと同じく、「優れたブドウを育てれば、あとはナチュラルでシンプルな醸造を行えば、勝手に優れたワインになる」という考え方です。畑で選別されながら手摘みで収穫されたブドウは、更にセラー内で再び選別が行われ、その後、低温で温度管理された環境で長期間にわたり、キュヴェゾンが行われます。発酵はコンクリートタンクで行い、その後木樽(新樽、2~3年樽をキュヴェによって使い分ける)で熟成させます。キュヴェによっては、セパージュを最初からブレンドし醸造を行う昔ながらの方法を取り入れ、ピジャージュよりもルモンタージュを行います。600Lの中樽ドゥミ・ミュイの割合を少しずつ増やすことでフレッシュな果実味を引き出し、また、除梗せずに大樽発酵することで、果実のポテンシャルを最大限に引き出すことを目指しています。「本当に優れたブドウを得ることができれば、太古の昔の醸造のように、ワイン造りには特殊な技術も、特殊な薬品も必要としない」とペイリュス氏は語り、ごくごくシンプルでナチュラルな醸造が行われています。