Domaine La Graine Sauvage
ドメーヌ・ラ・グレン・ソヴァージュ
URL |
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設立 |
2015年 |
本拠地 |
Faugères(フォジェール) |
当主 |
Syvil Baldassarre(シヴィル・バルダサール) |
畑の総面積 |
2ha |
資料提供 |
VIN CROSS |
❦ 詳細・歴史
イタリア人のSyvil Baldassarre/シヴィル・バルダサール氏が基本的には一人で畑作業とワイン造りを行なっている。エノログとして20 年間イタリアやラングドックのドメーヌで研鑽を積んだシヴィル氏が、シスト土壌を持つフォジエールのテロワールに強く惹かれ、2015 年に独立してドメーヌを設立。このエリアのシスト土壌は古生代まで遡ると言われ、ミネラル感を豊富に蓄え、しっかりと重心を備えたワインが出来る。
❦ 畑
所有する畑は自然公園に隣接した2.5ha の区画。
標高は430~450m と非常に高い。
栽培においては、乾燥地帯の厳しい環境下でビオディナミ農法を実施。収量はわずか25hl/ha。
❦ 醸造
醸造においては、醗酵の際に温度を上げすぎないようにする(16~17℃)のと、ブドウの皮をできるだけ傷つけないように注意することで、酸化を防ぎつつブドウの香りを最大限に引き出す。無濾過、無清澄。一部SO2 無添加。
このアペラシオンではほとんどの生産者が赤ワインを造っており、白ワインの生産量はAOP 内でわずか4%にしか満たないのだが、ラ・グレン・ソヴァージュは白ワインのみを造る。シヴィル氏はこれまで培った経験や、イタリアやスペインなどの事例を見て、このフォジェールで白ワインこそがフレッシュでミネラル感に富むワインが出来
るのではないかと考えた。2005 年からAOP でフォジエール・ブランが認められ、INAO もテロワールに適した白ブドウ品種を模索はしている。しかし新しいブドウ品種を探すよりも、この土地に昔から植わっていた品種を植えれば自然にこの土地のクリマやテロワールに合うと、地場品種の栽培に積極的に取り組んでいる。現在の畑に隣接して、0.5 ㏊の区画を所有しており、ここには今後テレット、アラモン・グリなどを植
える計画を立てている。