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Clos des B

クロ・デ・ベ

クロ・デ・ベの写真1 クロ・デ・ベの写真2 クロ・デ・ベの写真3
URL https://www.clos-des-b.com/
設立 2020年
本拠地 Saint-Tropez(サントロペ)
当主 Gwendolyn & Jean-Jacques(グゥエンドリーヌ&ジャン・ジャック)
畑の総面積 3ha
資料提供 VIVIT


❦ 詳細・歴史

世界のセレブがバカンスを過ごし、別荘を持つプロヴァンスの高級リゾート地 Saint- Tropez サントロペ。このサントロペ湾を見下ろす地に新しいドメーヌが誕生しました。 2020 年にサントロペの北に位置する小さな村 Grimaud グリモーに設立された CLOS DES B クロ・デ・ベです。クロ・デ・ベは Gwendolyn グゥエンドリーヌと Jean-Jacques ジャ ン・ジャックのカップルが長年追い求めてきた夢でした。そこには熱い情熱がありました。サン トロペ周辺で育ったグウェンドリンは幼い頃から自然や生き物と触れ合うこと大好きでした。 また、同じプロヴァスのヴァール県のブドウ畑で働き、子供の頃からワイン造りを間近で見て きました。このため、自分自身でワインを造ることは、大人になってからも彼女から離れること のない大きな夢だったのです。他方、パートナーであるジャン・ジャックは根っからのエピキュリ アン(快楽・享楽的な生き方を信条とする人)でした。意気投合した二人は購入できる 畑がないか、プロヴァンス中を探しました。しかし、プロヴアンスのブドウ畑は、ブラット・ピット やジョージ・クルーニーなどのセレブ、あるいはモエヘネシーやコス、シャネルなどの大資本のオ ーナーがシャトーと一緒に広大な畑を購入するのが常で、二人が求めるような小さな畑が 売りに出されることはありませんでした。それでも二人は数年間探し続け、2019 年、幸運 にもサントロペ湾を見下ろす丘に 3ha のブドウ畑を見つけ、購入することができたのです。こ うして 2019 年の秋からブドウ栽培を始め、2020 年に初めてのワインを醸造したのです。
ドメーヌのブドウ畑は傑出したミクロクリマに恵まれています。畑は海から 2 キロの場所に 位置する丘の中腹にある段々畑で、サントロペワ湾の細い入り江に挟まれています。湾か ら吹く海風が畑に溜まる湿気を吹き飛ばしてくれるため、ベト病やうどんこ病などの病気は 殆ど発生しません。また、南西向きの斜面であるため、ミストラル(北風)からも守られて います。ブドウ畑は灌漑されておらず、地質は石英(クオーツ)が混じった砂質片岩です。 このため、ブドウ木は水を求めて地下深くまで根を伸ばしていきます。このことによって、クロ・ デ・ベのアイデンティティと言える『ミネラルとフレッシュ感が備わったブドウ』を得ることができる のです。栽培品種はグルナッシュ、ムールヴェードル、サンソーで、平均樹齢はグルナッシュが 20 年、ムールヴェードルが 30 年、サンソーが 50 年と、殆どがヴィエイユ・ヴィーニュです。
『星の王子さま』の作者として知られるフランスの作家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペ リは「私たちは先祖から土地を継承しているのではなく、子供達から土地を借りているので す。」と書き残しています。クロ・デ・ベでは、この考えに基づき、土地を尊重しながらワイン 造りをしています。生物多様性と土壌の免疫力を高めてブドウの手助けをする。土壌の微 生物を増やす。耕運をして土が固まることを防ぐ。そのような観点から設立当初からビオデ ィナミでブドウ栽培を行っています。ドメーヌでは、ラフィットやモンローズ、ドメーヌ・ド・シュヴァ リエなどのコンサルタントを務めているビオディナミコンサルタント Jacques Foures ジャック・ フールからビオディナミの指導を受けています。エコサートによるビオ認証も取得中です。


❦ 畑

畝の間にはカバークロップを生 やし、畑の周囲の生物多様性が 広がるようにしています。このた め、春からは多様な植物が畝を 覆っていきます。そして馬で耕す 際にこれを畑にすきこんで肥料に します。冬の土寄せと夏の中耕 は、友人の 2 頭の馬の助けを借 りて行っています。秋には、緑肥と して、イネや野菜、穀物などを畑 に撒いて栽培します。


❦ 醸造

醸造は、区画毎に完熟したブドウから手摘みで収穫します。同じ区画でも場合によって収穫日をずらして 2 回に分けて収穫することもあります。厳格に選果して、小さなケースで醸造所に運ばれ たブドウは、野生酵母で自発的に発酵させ、醸造添加物や SO2 は一切加えずに醸造さ れます。熟成後、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めされます。ボトリング後のワインのネガティ ブな反応を避けるために、瓶詰め時に必要とされた場合に限り、最小限の SO2 を添加し ます。ドメーヌでは栽培から醸造に至るまでの作業工程は可能な限り手作業で行い、極 力、機械と人為的介入を排したナチュラルなワイン造りを行っています。また、ドメーヌのロゴとエチケットは、カトリーヌ・エ・ピエール・ブルトンやレ・ザスレット・デュ・ ヴァンのエチケットのデザインもしているフランス人画家の Michel Tolmer ミシェル・トルメー によってデザインされました。グゥエンドリーヌとジャン・ジャックは以前からトルメーのデザインが 大好きで、共通の知人を通して知り合い、彼にドメーヌのアイデンティティを目に見える形で デザインして欲しいと依頼しました。出来上がったデザインは、『空と海の間のワイン』というド メーヌを象徴するイメージに合致していたためエチケットとドメーヌのロゴとして採用しました。