LINEで送る

Domaine de Gavaisson

ドメーヌ・ド・ガヴェッソン

ドメーヌ・ド・ガヴェッソンの写真1 ドメーヌ・ド・ガヴェッソンの写真2 ドメーヌ・ド・ガヴェッソンの写真3
URL http://gavaisson.fr/en/
設立
本拠地 Lorgues(ロルグ)
当主 Gerda Than(ゲルダ・タン)
畑の総面積 3.91ha
資料提供 Firadis


❦ 詳細・歴史

コート・ド・プロヴァンスは、フランスのA.O.C.のロゼワインの生産量の35%を生産する、同国最大のロゼの生産地である。世界的なロゼブームの影響により、総栽培面積2万haの広大なアペラシオン全域でロゼに注力する生産者が増えており、現在ではその総生産量の90%近くをロゼが占めるまでになった。

しかし、この風潮に迎合することなく、設立当時から独自のフィロソフィを貫き、白ワインのみを手掛ける生産者がいる。コート・ド・プロヴァンス北部、地中海から約30km離れた内陸の丘陵地に構えるドメーヌ・ド・ガヴェッソンだ。樹齢300年のオークの森に囲まれた所有地の中、海抜220mの南向き斜面にブドウ畑が広がる。地中海と内陸のふたつの要素が作用し合う気候や、このエリアに特徴的な粘土石灰質土壌が育むテロワールは独特だ。年間3,000時間という豊かな日照はブドウに高い熟度をもたらし、同時にアルプスや中央山塊から南に向かって吹くミストラルが運ぶ涼しい風や昼夜の寒暖差がブドウの酸を保持する。ミストラルはまた、腐敗やカビからブドウを守る役割も果たしており、南に傾斜した畑は強すぎる風からブドウは守っている。雨が少なく乾燥した生育期の気候と痩せた土壌は、ブドウが地中深くに根を張るのを助け、ワインに特徴的なミネラル感をもたらす。優れたワインを生み出す土地であることは明らかだったが、モナコ在住のゲルダ・タンが1992年にこのドメーヌを取得した当時、ブドウ畑は長年放置されていたため、すっかり荒れ果てていた。
この素晴らしいテロワールが活きる高い品質のワインを生み出すためには一から畑を整備するしかない。そう決心した彼女は、入念に再植樹の準備を行った。畑に残ったブドウの樹を全て引き抜き、土壌を活性化させるために有機農法を取り入れて畑や周辺の環境を整え、更に最適な品種を植えるために地質調査も行った。
ブドウ畑の再建には3年を要し、1995年にようやく土着の白品種のロルとセミヨンが再植樹された。その面積はわずか3.91ha。10haの敷地の中で、白品種のみを限られた畑に植えたのは、綿密な調査の結果、白ワインに適した土地であることが判明したことに加え、ドメーヌとして大きくなることは求めず、白ワインを愛するゲルダが心から満足できる『本物のワイン』だけを造るという決意の現れである。

彼女の思いを形にするのは、フランスで最も有名な醸造家の一人、エマニュエル・ゴージャルだ。彼はプロヴァンス各地の様々な醸造所の品質向上や再建に取り組んだこのアペラシオンの第一人者であり、特にこの地の白ワインの醸造の発展に尽力し、『プロヴァンスの白の魔術師』とも呼ばれる。ガヴェッソンに招かれる前はシャトー・ミラヴァルの醸造責任者を務め、ハリウッドのビッグカップルを魅了したクオリティの基礎を築いた。しかし、ロゼの生産量を増やすミラヴァルの商業的な運営方針を嫌い、ゲルダとともに“プロヴァンス最上の白ワイン”を造ることを選んだのである。
彼が最も得意とするプロヴァンスの代表的白品種、ロルを用いて土地のキャラクターをアロマティックに華やかに表現したワインは、地中海沿岸地域を中心にミシュランの星付きレストランでもオンリストされている。


❦ 畑

ガヴェッソンでは、有機農法による栽培や厳格な収量制限、気温の低い朝3時から始まる収穫や、畑とセラーの2度に渡る選果など、健全で理想的に熟したブドウを得るためには一切の妥協はない。


❦ 醸造

理想的な熟度に達したブドウを気温が低い早朝3時に手作業で収穫。選果は収穫時とセラー搬入時の選果台での2回行う。空気圧式プレス機で房ごとゆっくりと圧搾。デブルバージュ後、15-18度の低温で発酵。ワインによってステンレスタンクとバリックを使い分ける。