Domaine des Ardoisières
ドメーヌ・デ・ザルドワジエール
❦ 詳細・歴史
ドメーヌ・デ・ザルドワジエールはサヴォワ地方におけるビオディナミ栽培のパイオニアにしてモンドゥーズから偉大なワインを生み出すサヴォワを代表するドメーヌ、プリウレ・サン・クリストフの当主ミシェル・グリザールによる第2プロジェクト。1998年コトー・ド・スヴァンにある古代ブドウ畑の再生を目的にミシェル・グリザールや地域の協同組合、自治体などの協力により設立されました。
コトー・ド・スヴァンにおけるブドウ栽培は10世紀まで記録が遡ることが出来、紀元前であるガロ・ロマン時代には既にブドウが栽培されていたとも推測される程長い歴史を有しています。しかし1980年代になると専業のブドウ栽培農家はおらず一部の小さな区画で家庭消費ワイン用のブドウ栽培しか行われていません。同時期にウインター・スポーツの誘致があり、多くの若者がそちらに流れていたのと、畑が非常に点在しているのに加え急斜面の為、外から新たにヴィニュロンが来なかったことが原因と言われています。
当然ながら放棄されていた畑は少しずつ森から派生した植物に浸食され、いくつかの区画では白樺の木まで自生する程ブドウ造りとはかけ離れていました。
そんな中、白樺の木を伐採、パワーショベルで土を掘り返し若木の成長をサポートする杭を打ち込む他、急勾配の斜面での作業を可能にするため最大で2mにも達する石膏壁を設置する等と莫大な資金と労力を費やしてワイン造りを開始。
ファースト・リリースを果たしたのはプロジェクトが開始してから4年経過した2002年。次の2003年は猛暑が襲い畑の半分が壊滅、経済危機に陥りますが、ワイン愛好家やレストランの助けもあり難を乗り切ります。
2005年には2003年よりミシェル・グリザールとともにワイン造りに携わっていたブリス・オモンがワインメーカーに就任、2010年に当主の座に着きます。
2009年には新たにサン・ピエール・ド・スーシーの畑を取得すると2010年ようやく満足行く量のワインが完成。
今日ではフランスで最も権威のあるワイン評価紙にして最も星を獲得するのが難しいメイユール・ヴァン・ド・フランスにてサヴォワ地方最高となる2ツ星(最高3ツ星)を獲得。ギィ・サヴォワ、ピエール・ガニェール他、多くの星付きレストランで採用されており、ファースト・リリースから僅か15年でサヴォワを代表する生産者の仲間入りを果たしています。
❦ 畑
コトー・ド・スヴァンとサン・ピエール・ド・スーシーに合わせて13haの畑を所有。ミシェル・グリザールは当初ビオディナミによる管理を試みていましたがブリス・オモンに変わってから、この難しい環境ではビオディナミは現実的ではないとし、ビオロジー栽培を行っています。
コトー・ド・スヴァンは凹凸があり南東向きの斜面と南西向きの斜面に分かれています。最高勾配は60%にもなる急斜面のシスト土壌。平均収量は25hl/ha。
サン・ピエール・ド・スーシーはコトー・ド・スヴァンよりも粘土質が多く厚い表土を持った畑で平均収量は40〜45hl/ha。その為コトー・ド・スヴァンより若いうちから近づきやすいワインに仕上がります。
❦ 醸造
ワインはブドウの品質を反映したものであるとの考えから不干渉主義的アプローチによる醸造が行われています。
白ワインは手摘みで収穫後、厳しい選果を施し、穏やかにプレス。軽いデブルバージュののちに樽発酵を行います。
キュヴェに応じてタンクもしくは樽で9〜12ヶ月熟成した後に軽い濾過をし、瓶詰め。
白同様手摘みで収穫後、厳しい選果を施します。野生酵母を用いて全房発酵を行い、樽で平均12ヶ月熟成。
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画像は実際とは異なる場合があります。
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Vin des Allobrogie I.G.P. Cuvée Schiste Blanc
ヴァン・デ・ダロブロジー・I.G.P.・キュヴェ・シスト・ブラン
| タイプ |
白ワイン |
| 生産年 |
2018年 |
| ブドウ品種 |
ジャケール40%+ルーサンヌ 30% +マルヴォワジー 20%+モンドゥーズ・ブランシュ10% |
| 容量 |
750 ml |
| 輸入元 |
RAFFINE |
| 評価 |
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通常価格:¥8,800 (税込) 会員価格:¥7,920 (税込) |