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Château Laballe

シャトー・ラバル

シャトー・ラバルの写真1 シャトー・ラバルの写真2 シャトー・ラバルの写真3
URL https://www.laballe.fr/english/
設立 1820年
本拠地 parleboscq(パルルボスク)
当主 Cyril Laudet(シリル・ローデ)
畑の総面積
資料提供 IZUMI TRADING


❦ 詳細・歴史

1820年ジャン=ドミニク・ローデJean Dominique Laudetは,フランスで最も歴史あるアルコール飲料,アルマニャックの生産を始める決意をし,その夢を実現させるため,20年間スパイス商人として過ごしたアンティル諸島からフランスへ帰国。
かつてグラン・バ・ザルマニャックGrand Bas Armagnacと呼ばれいていたランド県とジェール県の境に位置する600ヘクタールの森林と農業地を含むシャトー・ラバルを購入。その後アルマニャック200樽をニューヨークへ輸出するまでに成長した。
1970年代にはメドック格付け4級シャトー・ベイシュヴェルの醸造監督を務めた6代目ノエルNoelによって,ワイン事業をスタート。辛口の白ワインをリリースし,ドメーヌに新たな風を吹き込んだ。2007年には8代目シリルCyrilがワインのラインナップをさらに広げ,アルマニャックの他に赤と白(辛口・甘口)とロゼワインを手掛けている(生産比率はワイン84%:アルマニャック16%)。2009年にドメーヌに参画したシリルの妻ジュリーJulieは,フランス高級アパレル会社の広報と輸出部門で勤めた経験をもち,ドメーヌでは広報と営業,パッケージデザインを手がけるなど幅広く手腕を発揮している。2016年のワインガイド誌『レ・ボンヌ・ザフェール・デュ・ヴァン』では,“アルマニャックの生産者シリル&ジュリー・ローデはワイン・メーカーとしての才能も証明した。”と評価され,『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌“今年の最優秀ワイン スペシャル・ミレジム2015”では見事2アイテムが選出された。夫婦共に伝統を重んじながらも現代の感性にあったワインとアルマニャック造りを続けている。


❦ 畑

IGPランド サーブル・フォーヴ
ワインの名前にもなっている“サーブル・フォーヴ”※は限られた面積の非常に稀有なテロワールで,アルマニャック有数の土壌として知られている。シャトー・ラバルはそこで初めてワインを造った生産者。現在でもドメーヌ・ドージュロンDomaine d'Augeronとたった2軒のみが100%サーブル・フォーヴのワインを造っている。

栽培面積30ha(内,6haはドメーヌ・カザレ,6haはアルマニャックのドメーヌ・ド・ジュグラロンと共同栽培。)ビオ転換中。レゾネ栽培で環境に配慮し,テロワールの個性を最大限生かすために定期的に土壌の手入れを行う。年に2回耕転を実施。1畝おきに下草を生やす。必要な場合に限り,ビオロジック栽培で使用される病虫害防除剤を用いる。収穫は夜から早朝の涼しい時間帯を選び行われるため,ブドウの新鮮さがワインとなっても保たれたまま仕上げることができる。コート・ド・ガスコーニュの平均収量50~80hl/haを超えないよう除葉と剪定でコントロールしている。


❦ 醸造

Not Available...
アルマニャックの中でも最高級ランクに位置づけられるバ・ザルマニャックBas Armagnacには,知る人ぞ知る有数の土壌が存在する。その地は“サーブル・フォーヴ” Sables Fauvesと呼ばれる限られた面積の非常に稀有なテロワール。そこでワインを手がける造り手はたった2軒のみという事実はほとんど知られていない。しかもシャトー・ラバルはその地で初めてワインのためのブドウ栽培を行った先駆者である。日本では早飲みのリーズナブルなワインとして南西IGPワインのイメージが定着しているが,ラバルの手がけるワインはハイコストパフォーマンスの類を見ない味わい。フランスのミシュラン三ツ星レストランをはじめ,パリの多くのカヴィストからも絶大な人気を誇る。