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Domaine de la Charmoise (Henry Marionnet)

ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズ (アンリ・マリオネ)

ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズ (アンリ・マリオネ)の写真1 ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズ (アンリ・マリオネ)の写真2 ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズ (アンリ・マリオネ)の写真3
URL http://www.henry-marionnet.com
設立
本拠地 Soings-en-Sologne(ソワン・アン・ソローニュ)
当主 Henry Marionnet(アンリ・マリオネ)
畑の総面積 60ha


❦ 詳細・歴史

ドメーヌ・ド・シャルモワーズは1850年よりマリオネ家によって所有されているドメーヌで、ブロワの南30kmにあるソワン・オン・ソローニュ村に位置しています。マリオネのブドウ畑はロワール河とシェール河に挟まれた標高の高い所に位置することから穏やかな寄稿の恩恵を受けます。これにより春の雹害を避ける事が出来、ブドウの優れた成熟を促されます。
ドメーヌの所有する畑は1960年代にこの地方の著名人となったアンリ・マリオネによって1967〜1978年の間に畑の植え替えが行われました。アンリ・マリオネは過剰生産が行われていた時代に早くから真っ当なガメイを生産していた一人で、明確なヴィジョンとスタイルを持ちワインの生産を続けてきました。
アンリの息子ジャン・セバスチャンは10歳より父とともに働き、今日では新しい視点を持ちながらドメーヌを引き継ぎます。

ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズ、ひいてはアンリ・マリオネの名が世界的なものになった要因は2つ。
1つはかつてフランソワ1世によってもたらされた品種ロモランタンのプレ・フィロキセラの古木(樹齢150年以上)から卓越したワインを生産している事。
もう1つは1990年という異例の早さで二酸化硫黄、培養酵母無添加、無補糖、無清澄、無濾過といった人的介入を避けたワイン造りを行った自然派ワインの先駆者である事です。


❦ 畑

所有する畑は全部で60ha、そのうちガメイが33ha、ソーヴィニヨン・ブランが22haと大部分を占めています。残りの5haにはマリオネの実験場とも言える接ぎ木なしのカベルネ、マルベック、ロモランタン、ソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブランが栽培されており、ヴィニフェラ・シリーズとしてリリースされています。


❦ 醸造

アンリ・マリオネは人的介入を避けた自然派ワインの先駆者でありますが栽培においてはビオではありません。というのも父の代にビオを実践し、馬で耕作を行っていましたが多くの問題があり、危険が伴うと考えたためアンリの代にリュット・レゾネに切り替えました。

人的介入を避けた化学薬品、オークを使わない自然な醸造を心がけており、ブドウの持つフレッシュさを大切にしています。


❦ スタッフコメント

Henri Marionnet(アンリ・マリオネ)Henri Marionnet(アンリ・マリオネ)その2
本日はアンリ・マリオネ(Henri Marionnet)の自根のワインをご紹介致します!まずはラベルから〜♪ こちらのラベルに赤い字で "vigne pré phylloxéra"(ヴィーニュ・プレ・フィロキセラ)と書いてあるのですが、フィロキセラの被害に合う前ヨーロッパのワインのことをプレ・フィロキセラと言います。ちなみに、Provignage(プロヴィナージュ)は、フィロキセラ前に一般的だったぶどうの木を増やす方法の一つで、挿し木をするのではなく、新しく出て来た枝を(新梢)を土の中に埋めて、出てきた先端を育てます。ぶどうの枝で土をひと針縫うみたいなイメージです。

[フィロキセラ禍とは?]
19世紀後半に、アメリカから持ちこまれたぶどう根アブラムシ(フィロキセラ)によって、フィロキセラになんの抵抗力のなかった、ヨーロッパ系のぶどうがほぼ全滅に近い被害を受けた事件。最終的には、この虫に耐性のあるアメリカ系の台木にヨーロッパの木を接ぎ木することとなり、現在ほぼ全てのヨーロッパ系のワイン用ぶどうは、接ぎ木してあります。

余談ですが、、最初はどうして木が枯れるの全くかわからず、畑に二酸化炭素を噴霧したり、水浸しにしたりと有効でない方法も数多くとられたようです。昔訪問した歴史の長いドメーヌ(多分モノが捨てられない系の一族)で、二酸化炭素噴霧器を見せてもらったことがあります。

今回ご紹介するワインのぶどうの木は、フィロキセラの起きる前の1850年に植えられた樹齢約160年の古木で接ぎ木をしていない自根のワイン。接ぎ木しても品種や土地の個性は失われないとされていますが、自根だったらどんな味なんだろう??フィロキセラ前のワインってどんな味だったんだろうって気になりますよね。