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Petit Bonhomme

プティ・ボノーム

プティ・ボノームの写真1 プティ・ボノームの写真2 プティ・ボノームの写真3
URL
設立 2018年
本拠地 La Motte d'Aigues(ラ・モ ット・デーグ)
当主 Fabien Chanavas(ファビアン・シャナヴ ァ)
畑の総面積 1.7ha
資料提供 VIVIT


❦ 詳細・歴史

プティ・ボノームは FabienChanavas ファビアン・シャナヴァによって、南仏リュベロン地方の La Motte d'Aigues ラ・モット・デーグに 2018 年に設立されたドメーヌです。ブドウ畑は隣接する Peypin d’Aiguesペパン・デーグと La Tourd’Aigues ラ・トゥール・デーグの村にあります。栽培面積は1.7ha で、シラー、グルナッシュ・ノワール、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、セリーヌ (シラーの古代品種)を栽培しています。粘土石灰と粘土砂岩の土壌で、標高は 325 ~390m に位置しています。ファビアンは 1983 年生まれ。父がワイン関係の仕事をして いたため、学業を修めた後、レストランで数年間サービスとソムリエの仕事をしていました。そ の後、オランジュの醸造学校で学び、地元のコーペラティヴで醸造責任者として、また馬に よる耕作の担当として 10 年間働いていました。当時はナチュラルワインもビオディナミも実 践していませんでしたが、ファビアンはこの間に、ビオディナミを実践する造り手やナチュラルワ インの造り手を数多く訪問。ナチュラルワインの試飲会にも参加し、沢山のナチュラルワイン を味わい、ビオディナミとナチュラルワインに魅了されていきました。2015 年、ファビアンはコ ルシカに家族と共に移住。地元のビオディナミの巨匠、Comte Abbatucci コンテ・アバト ゥッチで、セラーマスターと馬による耕作担当として働き始めます。しかし、父の急逝に伴い、 コルシカ島を離れ、地元リュベロンに戻ります。そして、2018 年の 2 月に地元で小さなブド ウ畑を購入。自分自身の理想のナチュラルワイン造りを始めたのです。フランス語で「faire petit bonhomme de chemin フェール・プティ・ボノーム・ド・シュマン」という格言があり ます。これは地道に一歩一歩自分の道を進んでいくことを意味する表現です。ファビアンは ヴィニュロンの仕事とは一日にして成るものではなく、様々な経験を重ねて少しずつ完成さ れていくものであると考えています。また、初めて取得した小さなブドウ畑の区画のリューディ の名前がプティ・ボノームであったことから、ドメーヌ名をプティ・ボノームとしました。


❦ 畑

ドメーヌの畑はビオロジック/ビオディナミで栽培されています。畑の処方には、スギナやイラクサ、アルファルファなどのビオディナミのプレパレーションを使用していますが、硫酸銅の使用は可能な限り少なくしています。ファビアンは特に畑を馬で耕作することをとても大切に考えています。馬で耕作することによって畑の土が踏み固められることがなくなり、地中の微生物の生命が自然に再生され るからです。また、ファビアンは馬と一緒に働くことで、動物と触れ合い、親密になれるという こともとても大事であると考えています。ブドウ木の畝の間は 2 匹の馬で定期的に耕作して います。ブドウ木の周りには自然に下草を生やすか、もしくは豆類などを一緒に栽培したり、 はちみつを作ってくれる花などを生やしています。収穫は手摘みで行い、厳格に選果して、 小さなケースで醸造所に運びます。


❦ 醸造

ワインは野生酵母で自発的に発酵させ、醸造添加物や SO2 は一切加えずに醸造さ れます。熟成後、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めされます。ボトリング後のワインのネガティ ブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限の SO2 を添加します。ファビアンが 目指しているのは、過度な重たさのない、ピュアで、フレッシュ感とフィネスを備えたジューシ ーなナチュラルワインです。初めてのヴィンテージは 2018 年。フランスのナチュラルワインショ ップで引き合いが強く、毎年リリースと同時に完売するほどの人気で、今回 1 年待ちでやっ と日本への割り当てを確保しました。スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、オーストリ アなどにも輸出されています。