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Château du Mourre du Tendre

シャトー・デュ・ムール・デュ・タンドル

シャトー・デュ・ムール・デュ・タンドルの写真1 シャトー・デュ・ムール・デュ・タンドルの写真2 シャトー・デュ・ムール・デュ・タンドルの写真3
URL http://www.chateaudumourredutendre.com
設立 1988年
本拠地 Courthézon(クルテゾン)
当主 Richarl & Florence Paumel(リシャール & フローランス・ポメル)
畑の総面積 20ha


❦ 詳細・歴史

シャトー・ムール・デュ・タンドルは生産量と日本への入荷量が少ない事からあまり知られていませんが、2008年に出版されたパーカーズ・ワイン・バイヤーズ・ガイドの第7版で4ツ星を獲得している知る人ぞ知るシャトーヌフ・デュ・パプの優良生産者です。1988年設立と南ローヌ地方でも比較的新しいドメーヌですが、一族のポメル家は1960年代よりこの地でブドウ栽培を行っており、1988年までに収穫されていたブドウはネゴシアンに販売されていました。クルテゾンに位置するドメーヌは今日リシャール&フローランス・ポメル兄弟によって運営されていますが2013年にはフローランスの息子ポール・ヴェリテもチームに加わり重要な役割を担うようになりました。
(以前は入荷時点で殆どのエチケットが破れていましたが最新ヴィンテージのエチケットの状態が良くなっていたのも若い世代が入ったことによるものでしょうか?)
瓶詰め後も最初の飲み頃に至までは蔵で寝かされてから出荷される等の拘りを持っています。その為市場に出回るヴィンテージが古いものが多く、抜栓してすぐに楽しむ事が出来るありがたい生産者です。


❦ 畑

ムール・デュ・タンドルはシャトーヌフのアペラシオンのル・クラウ、ラ・ギュイガッス、とサント・ヴィエルジュの3つの区画合わせて3haを所有していますがいずれもシャトーヌフ・アペラシオンの北東に広がる砂質土壌でグルナッシュは1929年もしくは1942年に、ムールヴェードルは1967年に植樹されています。
またシャトーヌフのアペラシオン外側にある粘土石灰質土壌のクロ・ド・グルナディエールの区画には1925年植樹と最も古いグルナッシュとムールヴェードルが栽培されています。1969年には合わせて7haまで拡大し、そこからはコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュが生産されています。
最後にムール・デュ・タンドルのセラー近郊に10ha所有。グルナッシュ、サンソー、カリニャンからコート・デュ・ローヌが造られています。
畑仕事は全て手作業で行われ、農薬が使われた事はありません。


❦ 醸造

ブドウは丁寧に選果が行われ、全房のままステンレス・タンクで発酵、ムール・デュ・タンドルの醸造の特徴としては非常に長い熟成期間を設けている事です。コンクリート・タンクで24ヶ月、フードルで6ヶ月熟成を行った後に瓶詰め。
造られるワインは伝統的かつパワフルなシャトーヌフですが、そこにエレガンスが加わり、長期熟成に向いたワインが造られています。